被災時の授乳の備えは?
被災時に授乳のため備えておいた方が良いものはありますか?
災害時には、母乳を飲ませることによって栄養学的・心理学的にも、また、感染症予防上も重要なはたらきがあることから、国際的な基準からも母乳育児を継続することが重視されています。ただ、どうしても母乳を飲ませることが難しい場合もあるかと思います。ふだんからミルクを使っている場合には、ミルクを与えられるような備えをふだんからしておくことをお勧めします。
母乳を与える場合には授乳用ケープや大きなスカーフ、ミルクの場合は、軟水、卓上コンロ、紙コップ
回答:馬目 裕子さん ■大きなスカーフ(風呂敷など) 避難所などで母乳を与えることを想定して、避難用の準備の中に、授乳用のケープや大きめのスカーフなどを入れておくといいでしょう。授乳時の目隠しに使用できます。 <被災時のミルク授乳に対する備えの例> ■軟水 粉ミルクの調乳には硬水だと子どもの胃腸や腎臓に負担をかけるため、軟水を準備しておくのがおすすめです。 ■卓上コンロ ミルクは一度沸騰させた70℃以上のお湯で作りたいもの。火を使えるよう、コンロを軟水と合わせて準備しておくと良いですよ。 ■紙コップ 赤ちゃんにはコップでも授乳できます。哺乳瓶を毎回洗浄し消毒するには多量の水が必要ですので、紙コップを用意しておけば洗浄の手間が省けます。
粉ミルクは調乳後、液体ミルクは開封後、細菌が増殖しやすくなるので、すぐに授乳するようにしてください。また飲み残しは処分するようにしてください。
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