育児雑誌を見ると、小学校に入るまでは思い切り甘えさせるのがいいとか、たくさんほめるといいとありますが、ワガママな子にならないか不安です。また甘えさせるってどの程度がいいのでしょうか?
がんばりを認めることが「ほめる」
回答:安梅勅江さん 「ほめる」とは、子どものがんばりを認めることで、「すごーい」とベタベタもてはやすことではありません。また結果や能力をほめるのではなく、何かにチャレンジしているときに、それをきちんと見ていてもらえる、認めてもらえることが子どもにとって大切なんです。結果をほめてしまうと、子どもはうまく出来なかったときに自分には能力がないんだと落ち込むことになり、打たれ弱くなってしまいます。チャレンジをして、もし失敗しても、親がしっかりと自分の努力を受けとめて安全基地になってくれるという安心感が、子どもの自主性を一番育てると思います。
ほめ方にもバリエーションを
回答:倉石哲也さん 甘えさせてあげることは小学校に入ってからでも必要ですし、大人になっても困ったときは誰かに頼りたくなるものです。子どもが困ったときや、疲れてエネルギーのないときに甘えさせてあげることが、安全基地としての親の役目ではないでしょうか。また親は、ほめ方のバリエーションを持っておくべきだと思います。「よくやった!」と大声でほめたり、耳元でそっとほめたり、あるいは「ちゃんと見てるよ」というサインを出してあげるだけで伝わる場合もあります。状況に合わせてほめ方も工夫すると、子育てがさらに楽しくなると思います。
PR