子どもは2歳ですが、体温を測るたびに数値がかなり違います。「平熱」を知るにはどうすればいいですか?
子どもは体温調節機能が未熟
回答:草川功さん 通常、人の体温は朝に一度低くなり、夕方に向かって高くなるのが自然の流れなので、計測する時間帯によって変わります。これに加えて子どもは体温調節機能が未熟で、食事をしたり遊んだり、昼寝をしたり・・・など日常の活動の影響も受けるため、一日の中でも体温がかなり変動します。 また測る部位によっても数値が変わります。体の中心は37度くらいでほぼ一定ですが、体の表面の皮膚や手足の先は、周囲の気温の影響も受けやすく変動しやすいです。
「平熱」を知るには、なるべく同じ時間・状態で計測
回答:日沼千尋さん 平熱を知るには、毎回なるべく同じ条件で測ることが大切です。体温は、食事や筋肉の活動、基礎代謝などの「熱をつくる」活動と、呼吸や汗の蒸発、放射・伝導、排泄などの「熱を失う」活動のバランスによって調節されています。いろいろな活動の影響を受けやすい午後を避け、体温が安定している午前中に、時間を決めて測るようにしましょう。 【体温の正しい測り方】 脇と耳、どちらで測ってもOK。ただし、いつも同じ方法で測りましょう。 《脇で測る場合》 ・脇の汗をきれいに拭く ・体温計の先が脇の一番深いところに当たるように、下から45度の角度で挟む。 《耳で測る場合》 ・耳たぶを後ろに少し引っ張る ・鼓膜の温度を測る意識で、体温計の先を鼓膜に向け、きちんと耳に差し込む。(※深く差し込み過ぎないように注意してください) 【子どもの平均体温】 水銀計を使って脇の下で測った場合の子どもの平均体温はおよそ次の表の通りです。 10歳くらいまでは平均して37度以上と高めで、成長と共に大人の体温に近づきます。
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