我が家は年子の姉妹です。年齢が近いせいか、毎日ケンカが絶えません。
私はケンカ両成敗だと言われてきたので、どちらの味方もせずに、仲裁はしないで本人たちに解決させたいと考えています。
しかし見守っていると、下の子のほうが活発で、いつも上の子のほうが泣かされていて、気になっています。
上の子は妹に、見ていたタブレットを取り上げられたり、髪を引っ張られたりしています。
見ていると、上の子のほうが我慢しているようです。
私自身も、下の子のほうはまだコミュニケーションが取れず、泣くと手が付けられなくなってしまうので、コミュニケーションの取れる上の子に我慢してもらった方が助かってしまうところがあります。
もう少し“お姉ちゃんだから”という言葉を使って、下の子を怒ったほうがいいのでしょうか。
(4歳3か月と2歳8か月の女の子をもつママより)
無理にケンカをとめずに、ルールや基準を提案して、子どもの気持ちを落ち着かせる
回答:遠藤 利彦さん きょうだいゲンカは発生してしまうものです。 子どもは、ケンカの中でお互い言いたいことを言い合って、その中で気持ちの折り合いを探っているところがあります。 ケンカを通して学んでいることもたくさんあるのです。 そういった意味では、いきなり無理にケンカを止めると、気持ちの折り合いがつかず、かえってしこりが残るということもあります。 ただ、お子さんは、2歳~4歳なので、ルールや基準を徐々に理解できていく年頃です。 「こういうときはこうしようね?」というルールを提案して、それを守らないときなどはダメとはっきり伝えましょう。 なかなか難しいことではありますが、このようにして2人の気持ちが落ち着いていくように、はかっていくのが基本です。
成敗するのではなく、言葉のコミュニケーションを補ってあげる
回答:汐見 稔幸さん 小さなケンカなら仲裁をしなくてもいいですが、これ以上続けるとひどいケンカになるな、というときには介入してあげましょう。 この年頃の場合、言葉でコミュニケーションが十分にできないからケンカになっている面があります。 そのため、コミュニケーションを手伝ってあげることが親の務めです。 もうこれ以上ケンカを続けさせてはいけないと思ったときには、「いいかげんにしなさい」「お姉ちゃんなんとかしなさい」などと言うのではなく、お互いの言い分を伝えるやりとりを手伝ってあげましょう。 そのようにすれば、きょうだい関係にそれほどしこりを残さずに済みます。
仲裁の仕方
ケンカの仲裁は、「どちらが悪い」と成敗するのではなく、親が間に入り、お互いの言い分を分かりやすく伝えてあげることが有効です。
<例>
姉妹のケンカの場合
姉の言い分を妹に「お姉ちゃんはこう言っているよ」と伝える。
次に妹の言い分を姉に「でも妹はこうしたいんだって」と伝える。
また今度は、姉の言い分を妹に「でもやっぱりイヤなんだって」と伝える。
このように言葉の伝達を繰り返すとことで、子どもはコミュニケーションの仕方を学び、徐々に冷静になることもあります。
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