●自分が一人っ子なので、子どもと友達みたいに仲の良い親子でいたい。女の子なので将来は一緒に買い物をしたりランチをしたりが理想。(一児のママ 33歳)
●親として教えなくてはならないことは最低限あると思うけれど、それ以外は親と子が対等な関係でいたい。(一児のママ 29歳)
●子どもが迷ったり窮地に立たされたりしたとき、指針を示してあげるのが親の役目。友達とは違うと思う。(二児のママ 36歳)
親と子の違いも意識して
回答:汐見稔幸さん 子どもが親を信頼して何でも相談してくれる親子関係というのは、多くの人の憧れだと思いますし、その気持ちは理解できます。ただし、親と子は本来違う立場です。子どもが何でも相談してくれることを喜ぶ一方で、同時に親にばかり相談していてこの子は大丈夫かしら?と心配するのが親というものではないでしょうか。親のモデルがなかなか見つからないこの時代、「友達親子が理想」というのは、親としての自信のなさを反映しているようにも感じます。
子育ての究極の目標は「子離れ」
回答:大日向雅美さん 子どもが自分の手を離れていくことが、子育ての究極の目標だと思います。なんでも相談してほしいと願っていても、子どもが自分ではなく友達や他の人に相談したりして、さびしい思いをするときが必ずやってきます。親としては確かにある意味でさびしいかもしれませんが、子どもがそれだけ信頼できるチャンネルを増やしたという証です。そういう日がいずれ訪れることを念頭におきながら、子どもとのかけがえのない「今」を大切にしてほしいなと思います。
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