お悩みパパ(1)
ママの方が普段から子どもと接している時間が長いため、私が同じように家事・育児をやっているつもりでも、ママと全く同じようにはできません。そのため、「もっとこうして欲しい」などと言われることもあります。
そういったときに、「もっと頑張ろう」と思うときもあれば、「からまわりをしてしまった」と思い、ダメだしされたような気分になって落ち込み、家事・育児に及び腰になってしまうときもあります。
そういったときに、ママの言葉を前向きにとらえられるような心構えはあるのでしょうか。
お悩みパパ(2)
良かれと思って私が家事に手を出すと、ママに怒られます。ママにはママのやり方があり、ママと違ったやり方に不満があるようです。
お悩みパパ(3)
私が何かするとママから、「抱っこのときの角度が高すぎる」「ミルクの温度が低すぎる」など、重箱の隅をつつくような指摘を多くされます。
話し合うことが大切
回答:大豆生田 啓友さん 小さい子どもを持つパパたちが、これだけ家事・育児をやり始めているというのは、僕らの世代と比べると、すごいなと思います。 パパ、ママ、どちらがどのように家事・育児をしようと、違いがあり、ズレが起きるのは当然のことです。そのため、話し合う場を持つことが重要です。
小さな衝突は繰り返して上手に発散を
回答:大日向 雅美さん 一般論ですが、家事・育児に関して男性と女性ではスタートラインが違います。やはり女性の方が、先にスタートしています。つまり家事・育児において、どちらかといえばママの方が先輩であることが多いです。 例えばパパたちは、職場で上司や先輩から色々と教えてもらったときに、いちいちダメ出しだとは思わずに、「ご指導いただいてありがとう」と思うことの方が多いと思います。そのように、ママからの要求も“ダメ出し”ではなく、“教えてもらっている”と、考えてみてください。 もちろん、ママたちも言い方がパワハラにならないように、気をつけなくてはいけません。「ありがとう。だけど、ここの所はこう変えてね。」というような言い方を心がけましょう。 パパたちは、ママたちにそのように言わせるためにも、謙虚に「教えてください」という心構えでママの意見を聞いてみてください。 それでも納得がいかないようであれば、何がいけないのか率直に理由を聞いてみたり、何か不満がたまっていることがある?」などと、違う原因を探ってみてください。 本当はママは違うところで不満があるのかも知れませんし、「他に何かつらいことがあった?」などと変化球を投げてあげることで、「実はね、」と悩みを吐露できるママもいます。 「ママが先輩だと思うと、パパは自分が正しいと思っていることも余計に言いづらい」という意見もあるようですが、どうしてそんなに夫婦間で気を使うのでしょうか。何が怖いのでしょうか。かつてはプロポーズをして「僕と結婚して欲しい」と言えた妻に、何を恐れてそんなに言いたいことも言えないのでしょうか。 イライラはずっとためこんでいると、マグマのように大爆発します。そのため、イライラをためないように、小さな衝突は繰り返してかまいません。そして、衝突したときはどこかでピリオドを打って、ママの好きなものでも買って帰ってあげてください。 ママたちも、「私はこうしたいのに、パパがこんなにいらだっている」と、遠慮をしていることもあります。 パパもママもお互い様です。イライラをため込まずに、上手に発散するのが、家庭が円満である秘けつです。我慢することだけが、解決ではありませんよ。
悩んでいたパパはその後?
専門家のアドバイスを受けたパパがその後どうなったか、放送終了後の様子を「質問スペシャル2016(4)」でご紹介します。
すくすくポイント
子育て中の夫婦がギクシャクしてしまう理由は?
PR