パンやケーキ作りの講師として妊娠8か月まで仕事を続け、産休中もよく作っていました。生まれた息子は小麦、卵、乳製品のアレルギーがあることが判明。妊娠中の食べ過ぎが原因でしょうか?
妊娠中に食べたものが原因ではありません
回答:大矢 幸弘さん 妊娠中にアレルギー因子になるような食べ物を除去したお母さんと、食べたお母さんとを比較した研究がありますが、子どもが食物アレルギーになる割合は、どちらのグループも同じだという結果が出ています。 最近の有力な学説では、乳製品や小麦、卵のような食材は、とても一般的でいろいろな場所で使われるため、空気中にもその成分がたくさん存在しています。肌が荒れていると、バリア機能が弱くなっているため、こうした成分を皮膚から取り込んでしまうのです。 体は皮膚から入った成分を危険なものと認識しますので、小麦等を「危険なもの」を認識していまいます。そうした状態でその食品を口から食べると、体は危険を排除しようとして激しく反応します。これがいわゆるアレルギー症状です。
肌のバリア機能を鉄壁にすることが予防になります
回答:馬場 直子さん 皮膚は本来、外の物質を体内に入れないためのバリアとなっています。少しでもカサカサしていたり、赤くなっていたり、ひっかいて傷があったりする場合には、バリアの働きが弱まり、いろいろなものが体内に入ってしまうことになります。 食物アレルギーにならないためには、肌のバリア機能を鉄壁に保つことが大切です。肌のカサカサといった症状を軽くみて放置するのではなく、保湿剤などできちんとケアをしてください。傷などがある場合は薬で治療し、治ったあとは保湿をするようにしましょう。
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