息子は1歳前ぐらいから、かんしゃくがすごくなり、泣き始めると1時間以上も泣いていることがあります。
おやつの時間じゃないのに、「早くおやつが食べたい」とおねだりして泣く、おやつのおかわりがもらえないと泣くというように、食べることに関してのかんしゃく泣きが多いです。
泣いている気持ちはわかるため、「そうだよね」と共感しながら声かけをしているのですが、そうしたところで泣き止んでくれないため、最近は泣きやませることをあきらめて、放置しています。
かんしゃく泣きは放っておいても大丈夫でしょうか?
(1歳9か月の男の子をもつママより)
ある程度、放っておいても大丈夫。タイミングを見て気分転換をする。
回答:汐見 稔幸さん かんしゃく持ちというのは、生まれつきの「脳の活動のタイプ」で、そのようなタイプのお子さんはある一定の割合で生まれてきます。 わかりやすく言うと「おこりんぼう」です。 アメリカでは、「Difficult child」と言って、日本語に訳すときは「手のかかる子」といいます。 このタイプの子は、「我慢すればなんとかなる」ということを学習するのに、時間がかかると思います。 また、泣きはじめると、泣いていることを自分でコントロールすることが苦手なため、ある程度泣かせておくのはひとつの方法だと思います。 そして、あるタイミングで、気分転換してあげると、泣き止んでくれることがあります。そのタイミングはお子さんによって異なるため、様子を見ながら、考えていきましょう。 かんしゃく持ちになってしまったのは、自分のせいだと思うお母さんもいるかもしれませんが、そんなことは決してありません。 かんしゃくは、子どもの持つ特性で、一定の割合で生まれるものです。 またこのようなタイプのお子さんは感性が豊かな芸術家タイプともいえますよ。 自分の感覚にとても素直で、それを簡単には変えないぞ、というタイプだと思うといいですね。
かんしゃくは、「個性」のようなもの
回答:遠藤 利彦さん かんしゃく持ちなどのことを、心理学では「気質」という言葉で扱います。 これは、小さい子どもにおける「個性」のようなものです。 かんしゃくは、「眠い」「空腹」などの生理的状態に左右されやすいのだと思います。 大人でも、お腹がすいていると、無意識に機嫌が悪くなったり、疲れているときに声をかけられると怒ってしまったりすることがあると思います。 小さいころのかんしゃくは、よほど極端なものでない限り、大人まで続くことは少ないと言われていますよ。
外出先でかんしゃくを起こした場合はどのように対処すればいい?
回答:遠藤 利彦さん お子さんが外出先でかんしゃくを起こすこともあると思います。 そのようなときは、お気に入りのものを持たせたり、「今はダメだけど、おうちに帰ったら、もっとおいしいお菓子があるよ」というように、「今、我慢することで、先にもっといいことがある」といった声かけをするのがいいと思います。 このような、お子さんを先に導く工夫をすると、お子さんの発達にもプラスに働くのではないかと思います。
回答:汐見 稔幸さん 人間は「我慢しなさい」と言って我慢できる生き物ではありません。 「我慢をしたらもっといいものが手に入る」というように、自分にとってプラスになることがあって初めて、我慢ができるのです。 遠藤先生がおっしゃるような方法で、我慢を練習していくのがいいと思います。
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