危ないことをしたときや、おもちゃを大事にできないときに、息子を叱っています。叱るときは、「目を見て」、「真剣な顔で」、「すぐに」その場で叱ることを心がけています。また、感情的に怒ってはいけないと思い、説明して注意するようにしています。
このようにして、私が真剣な顔で叱っても、息子はニコニコしていることがあります。叱っていることが、伝わっていないのかなと思います。
(2歳1か月の男の子をもつママより)
ガミガミと叱る前に子どもの気持ちを察するひとことを
回答:汐見 稔幸さん 頭ごなしに「ダメ」と伝えても、子どもの耳には入りません。 叱る前に、まずは、「これが楽しいんだよね」「これが好きだよね」と子どものやっていることに1回共感してください。その後で、「それは楽しいけど、こうなっちゃうからダメだよ」と丁寧にダメな理由を伝えてあげましょう。
<とっさに共感するのが難しい場合>
子どもの行動をそのまま言葉にしましょう。
そうすると、子どもは自分のことをわかってもらえたと感じるため、次の言葉を受け入れやすくなります。
さらに、「こうすればもっと良くなるよ」というような、代案を出せると子どもは喜びます。
強い感情をこめることで親の本気度が伝わる
回答:遠藤 利彦さん 叱るときに「大声を出してはいけない」という考えは持たない方がいいと思います。 例えば、子どもがケガをしそうになるなど、本当に危険なときは大声が出てしまうものです。 大声が出てしまうような強い感情がこもった叱り方は、1回で子どもに伝わります。1回きりの学習で十分に伝わるんですね。人は、どうしても必要なときは、大声を出してしまうものですし、子どものために大きい声をあげてしまうというのは、自然なことだと思います。 まだ言葉を理解しない子どもにとっては、感情がすべてです。そのため、強い感情をこめることで、親の本気度が伝わります。
叱る瞬間だけでなく生活全体でのバランスを見る
回答:遠藤 利彦さん いつも叱っていると、伝わりにくいですよ。 叱るときは、その瞬間だけでなく、子どもとの生活全体でのバランスをみてください。 24時間の間に子どもとどんなやりとりをしているか、ニコニコ笑いかけたり、ほめたり、叱ったり。その中で、叱っている割合を考えて見ましょう。 いつも叱ってばかりで、叱ることがパターン化してしまうと、「ここまですると、ママはこう言うだろうな」というように、親の叱るときの反応を子どもが予測しやすくなります。子どもは、予測ができてしまうと、逆に「もっとやってやろう」と考えることもあるため、何回言っても聞かないことがあります。 そのようなときは、「普段は怒らない人に怒ってもらう」というように、叱るときのパターンを変える工夫をしてみてください。
年齢別 叱り方のコツ
PR