パパの名前が言えた?!
2か月のころ、娘に「ゆう」というパパの名前を何度も話しかけると、娘はまねをして「ゆう」と言えました。
しかし、10か月になってからは、全く言わなくなってしまいました。
(10か月の子をもつパパより)
「おはよう」が言えた?!
2か月のころ、息子に「おはよう」と声をかけると、「おはよう」と言うことができました。
しかし、息子が3か月を過ぎたころから言わなくなってしまいました。
(4歳8か月の子と5か月の子をもつパパ・ママより)
回答:榊原 洋一さん 赤ちゃんが言葉を話す前に発生する声は、喃語(なんご)と言います。この喃語(なんご)の最初の段階、赤ちゃんが泣く以外で最初に声を出すのは、クーイング(鳩音)という鳩の鳴き声のような母音です。2~3か月ごろから、どの国の赤ちゃんも同じように、主に母音を発声します。 6~7か月ごろからは、舌を使って様々な音が出せるようになります。これをバブリングと言い、舌やくちびるを使った子音も発声できるようになります。 大人の口をじっと見てまねをすることは、言葉を話すきっかけにもなるので、たくさんおしゃべりを楽しむといいですよ。 クーイング(鳩音)では、周りの人が声を出すと、赤ちゃんも似たような声を出すということがわかっています。今回の2つの言葉である「おはよう」と「ゆう」はほぼ母音なため、何度も発声しているうちに、たまたま発声したクーイング(鳩音)が「おはよう」や「ゆう」になったのかもしれません。 だんだんと喃語(なんご)が進んでくると、母音だけでなく、「バブバブ」など舌を使う音も出すようになるため、徐々に言わなくなったのだと考えられます。 ただし、今回のように周りが話すことに反応しているということは、言葉や音に対して非常に反応性がある子だと言えます。
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