子どもが仲間はずれにされてしまう…
娘(5歳)が、遊びの仲間に入れてもらえないことが続いています。クラスで友だちグループに「いれて」と言っても、リーダー的存在の子に「ダメ」と返されます。私自身、公園で仲間はずれにされるところを目撃しました。
きっかけになったのは、工作の時間に娘がふざけてベトベトしたものを周りの子につけたことのようです。本人は冗談のつもりだったようですが、そのことは叱っています。
「幼稚園に行きたくない」と泣きつき、夜中に「つらかった」としゃくりあげることもあります。「本当につらかったら、幼稚園を休んでもいいよ」「大人にすぐ相談してね」と伝えています。
その後、事情を知ったリーダー的存在の子のママから謝罪の連絡が届いたのですが、メールでのやりとりだったこともあり、納得がいかない展開になりました。子ども同士には仲よくしてほしいけど、親同士の価値観の違いを感じています。
(お子さん5歳のママ)
きっかけになったのは、工作の時間に娘がふざけてベトベトしたものを周りの子につけたことのようです。本人は冗談のつもりだったようですが、そのことは叱っています。
「幼稚園に行きたくない」と泣きつき、夜中に「つらかった」としゃくりあげることもあります。「本当につらかったら、幼稚園を休んでもいいよ」「大人にすぐ相談してね」と伝えています。
その後、事情を知ったリーダー的存在の子のママから謝罪の連絡が届いたのですが、メールでのやりとりだったこともあり、納得がいかない展開になりました。子ども同士には仲よくしてほしいけど、親同士の価値観の違いを感じています。
(お子さん5歳のママ)
親同士の関係も含めて園長先生や主任の先生などに相談する
回答:渡邊暢子さん 親同士の関係も含めて、園長先生や主任の先生などに相談するのはどうでしょうか。
ママ 相談しているつもりですが、対応が担任の先生で止まっています。無理に、園長先生や主任の先生に話したら、モンスター・ペアレンツになってしまわないか心配です。
親の友だち関係を見て子どもが人間関係を知っていくことも
回答:渡邊暢子さん まずは、子どもがいないところで、幼稚園の先生や、相手の親に直接会って、率直に話してみるのがいいと思います。ママの納得感につながるかもしれません。 親の人間関係が、子どもに与える影響は大きいと思います。これから学校を含めて、子どもが人間関係を作っていくとき、背景にある親の友だち関係を見て、自分の人間関係を知っていくこともあります。できれば、お互いに言葉にした解決方法を見出せればと思います。
別のグループで遊んだら問題なかったということも
回答:汐見稔幸さん いじめの対象になる子を外すのは、とてもこたえることがわかってきています。いじめの最初はそういう形なのですね。 一方で、子どものグループはいくつもあるので、深刻に考え過ぎないほうがいいかもしれません。私自身が小さいときには、別のグループで遊んだら全く問題なかったこともありました。
―― 「仲間はずれにされた」と子どもに言われたとき、親はどうすればいいでしょう?
仲間はずれにされるようなきっかけを作らないようにする
回答:汐見稔幸さん アメリカでは「仲間はずれにされたときにどうすればいいか」というノウハウがあります。いちばんいいのは、クラスのみんなに「あいついいことしてるじゃん」と思わせることだそうです。率先して掃除をしたり、誰かが忘れものをしたらすぐに貸してあげたり。そうすると、外す理由がなくなるのです。 まわりの子は、その子が憎いわけではなく、何かをきっかけで仲間はずれにしているので、きっかけがなくなれば、元に戻る可能性があります。深刻に考え過ぎなくてもいい。1年生や幼稚園の場合は、ちょっとしたきっかけでまた変わっていきます。 嘆くよりは、みんなのために何かをすることを考えてみてください。アメリカではそのことが強調されています。外す理由がなくなることを志していれば変わっていくと思います。
いじめる子は欲求不満が強いことも
回答:汐見稔幸さん 最近では、子どもの仲間はずれやいじめが増えていて、原因は子どもが抱えるストレスにあるといいます。いじめの問題は難しいです。いじめる子は欲求不満が強いことが多く、たまったストレスを誰かに向けているわけです。いじめの行為だけを問題にしていたら、育ち方などの根本に目がいきません。 時間はかかりますが、経験のある主任の先生や園長先生と話して、「このままではうちの子は園に行きたくないことになるので、なんとか考えてほしい」「事実をまず正確につかんでほしい」とわかってもらう。そうすると、どうしてもいじめている子の親の子育てに非難が向かってしまうので、その親が気づいてくれることを期待したいですね。 今、小学校での暴力事件が増えていて、慢性的な欲求不満によるというのが現在の説です。子どもたちは、みんなで外へ出て遊ぶことが少なくなっていますが、もっと活発に外で遊んだり、自分を試したり、「今日もスカッとした」という生活ができれば、そういったところに向かわないのではないかと思います。
すくすくファミリー 私なら、モンスター・ペアレンツと思われてもいいので、主任の先生や園長先生に言います。当事者ではない、第三者に状況を伝えたら、別の情報があるかもしれません。子どもの親と直接やりとりするより、園に入ってもらったほうがいいと思いました。
こんな体験談も
息子(5歳)が「〇〇くんに乱暴な言葉を言われて怖かった」と相談してきたことがありました。まず「その言葉が乱暴だとわかっているのは、いいことだね」「そう言われたら嫌なんだから、同じ言葉は言い返しちゃダメだよ」と伝えました。そして「どうしても嫌だったら、先生に相談してみて」「相手の子は言っても大丈夫だと思っちゃうから、ちょっとふざけてでもいいから『嫌だ』『怖い』と、自分の気持ちを伝えるようにしてね」と言っています。 多分、今でも息子は乱暴な言葉を言われていると思います。その子の家では普通かもしれないし、ふざけていたり、何かのキャラクターをまねしたりしているだけかもしれません。いろんな可能性があるので「その子は悪い子じゃないんだよ」とひと言つけ加えて、「やめてね」と言うようにしています。 (すくすくファミリー お子さん5歳のママ)
りんたろー。さん(MC) お子さんは問題なく通えていますか?
すくすくファミリー 通えていますが、ときどき我慢の限界にきたときには涙ぐんで伝えてくることもあり、「嫌だったね」とこたえています。少し酷ですが、この先、大人になっても同じようなことはあると思うので、気にしないようにしたり、嫌なことは嫌だと伝えたりしようと言っています。
りんたろー。さん(MC) 園には相談しましたか?
すくすくファミリー 泣いてしまうほどつらいときは、連絡帳で伝えています。先生が気づいて止めてくれているときもあります。先生に「目が行き届いてないときもあって、すみません」と言われたこともありますが、「人間関係を学ぶ場だと思っているので、できる限りで大丈夫です」と伝えています。
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