ママ友パパ友づきあいで困った! こんなときどうする?
りんたろー。さん(MC) これは難しいですね。「子どもが体調悪いから、みんなにうつっちゃうといけない」という人もいれば、「鼻水くらいだったら大丈夫」という人もいますよね。
すくすくファミリー(お子さん3歳・1歳6か月のママ) 約束の時点でかぜ気味なら、無理せず「次の計画を立てよう」と話しておきます。
すくすくファミリー(お子さん6歳・5歳・2歳10か月のママ) 私は前日に連絡して「明日ランチの約束してた日だけど、予定と体調は大丈夫ですか?」と確認します。
丸山桂里奈さん(MC) 前日に「体調は大丈夫ですか?」と聞かれたら、言いやすくなりますね。
ママ友パパ友は、ママのための友・パパのための友
回答:大日向雅美さん 知り合ったばかりでランチに行き、ママ友の関係を大事にしたいと思い詰めている気持ちが痛いほどわかります。体調の悪いお子さんのママが、どうしてランチのときに「先に失礼します」と言えなかったかを考えると、「ここから自分の子どもだけを引き離しちゃうのはかわいそう」という気持ちがあったのでしょう。ママ友のおつきあいは「子どものためのおつきあい」だと思い詰めていたのかもしれません。 一方で、大人同士の関係としてみると、心配もあって心地よくなかったわけです。ママ友パパ友は「子どものため」にこだわらずに、「ママのための友」「パパのための友」と発想を変えると、人間関係が広がっていくことも考えられます。同世代の、子どもが同じ年齢のママ・パパに限らない、いろいろな世代の人とのおつきあいを経験してみることは大事かもしれません。
「多世代交流」子育てが楽しくなる 人とのつながり
子育てがちょっと楽しくなる、人とのつながり方があります。
横浜市金沢区の子育てサークル「金沢区ママ」を訪ねました。
ここでは、親子の遊び場をはじめ、フリーマーケットや習い事教室など、子育て世代にうれしいさまざまな活動が行われています。
いろんな世代が集う、多世代交流の場でもあります。近隣の企業や団体から仕事を請け負う活動も行われていて、ここに通う親や地域の人たちが働きます。作業時間内であれば、いつ、どれだけ働くかは自由。子連れも、急な休みもOKです。
誰もが働きやすい環境を実現しているため、子育て世代だけではなく、子育てが落ち着いて少し時間ができた人、介護をしている人など、いろんな人が集まって働くことができます。
作業をしているときに、子育ての大先輩と育児トークをする場面も。
「まだ手が離れなくてバタバタしています…」と話すママに、大先輩のママは「そのころは、早く自分の時間が欲しいと思っていたけど、いざ時間ができるとあのころがいちばん楽しかった」と話していました。
サークルに参加しているママは、「同じ活動をしているから話しやすい」「相談員に尋ねる感じではなくおしゃべりできる感じ」だといいます。
子育てサークル代表の上野さやかさんは、保育士の経験をもつ2児のママです。サークルをはじめたきっかけを教えてくれました。
上野さやかさん(子育てサークル「金沢区ママ」代表) 私は22歳で出産しましたが、周りは働き始め、妹たちは学生、両親は仕事で、日中に連絡を取れる相手がいませんでした。まだスマホもなかったので、やりとりすることがほぼない状況です。子どもはまだしゃべらない、公園で遊ぶにはまだ早い時期で、同世代のママ友がいないことに孤独感を抱いていました。そんな期間に、同じくらいの子どもがいる人や、同世代の人を見つけられる場づくりをSNSではじめたのがきっかけです。 私は「ママたちの多世代交流」と呼んでいます。例えば、先輩ママと話をすると、「うちの子もそうだったよ」と共感してくれたり、「大丈夫、そのうちできるよ」という心持ちでいてくれたり。子育て真っただ中のママは「そういうこともあるんだ」と安心できると思います。
世代もライフスタイルもさまざま。普通に暮らしていると接点のない人同士だからこそ、気軽に心置きなく話せることがあるのかもしれません。
子育て期にこそ多世代交流は必要
大日向雅美さん 子どものことばかり考えて、視野が狭くなりがちな子育て期こそ、多世代交流は必要だと思いました。 地域には、経験も年齢もいろいろな人が暮らしています。「過ぎてみれば、あのときがいちばんよかった」など、別の視点で自然にアドバイスをくれることもあります。 また、この場に目的があるのもいいですね。いろいろなライフスタイルの人が、自分に合った形で地域の仕事を請け負う。たまたまそこに、子育て世代が入っていく。とても豊かな人間関係ができると思います。
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