ママ友パパ友はどうつくればいい?
息子(8か月)は小さく生まれ、4~5か月ほどNICU(新生児集中治療室)にいました。ほかの赤ちゃんと触れ合う機会が遅くなったからなのか、退院後、支援センターに初めて行ったときは、まわりの子にびっくりして泣いてしまいました。子どものためにも、ママ友パパ友とのつながりが必要だと考えています。
ただ、会話のきっかけになるような「赤ちゃん、かわいいですね。何か月ですか?」と聞かれて答えても、同じ月齢ではないとわかると距離感ができてしまい会話が続きません。ママ友づくりが思うようにいきません。
(お子さん6歳・8か月のママ)
ただ、会話のきっかけになるような「赤ちゃん、かわいいですね。何か月ですか?」と聞かれて答えても、同じ月齢ではないとわかると距離感ができてしまい会話が続きません。ママ友づくりが思うようにいきません。
(お子さん6歳・8か月のママ)
2人目の誕生で育児休業をはじめて取り、ママ友パパ友の必要性を強く感じています。育児は大変なことも多く、悩みを相談できるパパ友がほしいです。ママのほうは同じくらいの月齢の子の親たちと友だちになっていて、家を行き来する関係でうらやましいです。
ふだん子育てひろばに出かけていますが、平日はママが多くて「男の人は警戒されるんじゃないか」と思い、気さくにしゃべれません。土日だとパパが増えますが、上の子が活発に走り回って目が離せず、ゆっくり話す機会がありません。子育ての悩みを共有できるパパ友は、どうつくればいいのでしょうか。
(お子さん2歳8か月・2か月のパパ)
ふだん子育てひろばに出かけていますが、平日はママが多くて「男の人は警戒されるんじゃないか」と思い、気さくにしゃべれません。土日だとパパが増えますが、上の子が活発に走り回って目が離せず、ゆっくり話す機会がありません。子育ての悩みを共有できるパパ友は、どうつくればいいのでしょうか。
(お子さん2歳8か月・2か月のパパ)
「自分ファースト」の発想を取り入れて
回答:大日向雅美さん 私たちは、ママ友パパ友は子どものためにすぐにできて当たり前、子どもの環境や月齢が同じなら話ができると思い込んでしまいがちです。月齢が違ったら「どう関わったらいいだろう」と気を遣うなど、同じであることに囚われ過ぎているように思います。 まずは、発想を転換して、ママ・パパ自身が「子どものため」ではなく、「自分ファースト」を取り入れていただきたい。子育ては、朝から晩まで大変です。さらに子どものために無理をしないでください。自分がいちばん自然に振る舞える人はどこにいるか。ひとりが好きな人だっているでしょう。親がゆったりしているのが、子どもにとってベストな環境なのです。
丸山桂里奈さん(MC) ずっと「子どものために」と思っていました。「自分のために」「親のために」と思うだけで違うかもしれませんね。
―― すくすくファミリーのみなさんは、どんなママ友パパ友づきあいをしていますか?
すくすくファミリー(お子さん6歳・4歳のパパ) 保育園のふれあい遊びが土曜日の午前中で終わり、そのあと保護者が公園に集まってランチすることになったんです。そこから交流が広がっていきました。
すくすくファミリー(お子さん3歳・1歳6か月のママ) 子どもが生まれてから今までママ友はいませんが、何とかなっています。私はわりと心配性で、誰かに相談はしたいので、行きつけの支援センターで仲よくなったスタッフに相談したりしています。
大日向雅美さん みなさん、達人ですね。自然体で「ママ友パパ友をつくるのに、肩に力を入れなきゃいけない」ということではない事例を話してくれました。「こうあらねばならない」という“べき論”に囚われていません。
すくすくファミリー流 ママ友パパ友づきあいのコツ
もしもママ友パパ友ができたら、いい関係を築いていきたいですよね。どんなつきあいを心がけているか、すくすくファミリーにちょっとしたコツを聞いてみました。
すくすくファミリー(お子さん6歳・4歳のパパ) 保育園のイベントがきっかけで徐々にパパたちと仲よくなり、懇談会を企画しました。職場の人たちとの交流だと仕事の話になってしまいますが、パパ友・ママ友だと子どものことが中心で、「こんなところに遊びに行ってよかった」といった情報を聞けることもあります。ママ友パパ友づきあいのいちばんのメリットは、となりの子育てを知ることができることですね。 お互いに育児が大変なことを意識して、例えば連絡の返信がゆっくりでも何も思いません。「返せるときに」という感じで、お互いに負担にならない程度に、ゆるくつながっています。
すくすくファミリー(お子さん6歳・5歳・2歳のママ) 子どもと私だけの時間を過ごすと、お互いに遠慮がなくてイライラして、優しくできないときもあります。でも、子どもの友だちとママたちと、グループで一緒に遊んだりしていると、ママ友の存在があるだけで気持ちに少し余裕ができて、子どもを客観的に見ることができるように感じています。 ママ友パパ友づきあいでは、自然にギブアンドテイクできる関係を大事にしています。何かをしてもらったら、次に何かの場面で、自分に余裕があるときは誰かにちょっと手を差し伸べたいと思っています。してもらったことに必ず感謝することも気をつけています。
りんたろー。さん(MC) 「友だちになってみたい」「話してみたい」と思える人に出会って、仲よくなりたいときはどうすればいいですか?
距離感を大事にする。急に期待しすぎない
回答:大日向雅美さん 人間関係の基本は距離感ですね。いきなり距離感を縮めてしまうと警戒してしまいます。一方で、ママ友パパ友の関係は、距離感を一気に縮めたくなりがちです。なぜなら、子育ては閉じ込められていて、苦しくて寂しくて、そんな状況で出会うと、長年の親友に会ったような気持ちになるのです。距離を縮めて、お互いの家に招き入れたり、冷蔵庫の中まで共有したりすることもあるでしょう。 ただ、距離感を急に縮めると「ヤマアラシのジレンマ」になります。お互いにトゲが刺さり合って痛くなるわけです。徐々に、焦らずに、ゆっくりいきましょう。ゆるい関係や、ギブアンドテイクの関係もできます。誰かが我慢して、誰かだけが得する関係は続きません。距離感を持って、急に期待しすぎないことです。 学生時代や職場の友人は、趣味が同じ、気心が知れているなど「自分ファースト」でできた関係ですが、保育園など子どもを仲立ちとして知り合ったのだから、お互いの距離感を大事にしてください。
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