すぐに高いところに登る… どうして危ないことを繰り返す?
私の息子は登れるところがあれば、すぐに登ってしまいます。何度も注意していますが、言うことを聞いてくれません。なぜ危ないことを繰り返すのか不思議でしかたありません。
(お子さん2歳6か月のパパ)
大人は応援団として安全に挑戦できるように
回答:遠藤利彦さん お子さんは、好奇心が旺盛で、いろんなものにチャレンジしたい時期だと思います。そうやって自分の可能性の幅を広げていくのです。見方を変えれば、登れるぐらいの力をちゃんと獲得してきている。そういった部分をポジティブに評価してあげてもいいと思います。 チャレンジする気持ちに対して、大人は歯止めをかけず、応援団として安全な状況で挑戦できるようにエールを送る。それが、それぞれの子どもの個性や可能性を伸ばしていくことにつながると思います。
子どもの「やりたい」を大人の価値観でやめさせない
回答:柴田愛子さん 3歳ぐらいになると、崖を見れば登る、塀も登りたい。これは本能としか言えませんね。でも、登りたくても、それだけの力量がないときもある。登りたい気持ちをイエスかノーでおろすのではなく、気持ちを補う立場になってみましょう。例えば、つま先が引っかかっているときは、足が安定できるようにかかとをおさえてあげる。 ただ、登れることができても、くだることはとても難しいことです。「自分で登ったんだから、自分でおりてらっしゃい」と厳しくいう人もいますが、無理なことです。「登らなければよかったでしょ」と言うのも意地悪ですね。登れたら「登れたね!」とほめて、おりるのが難しそうならおろしてあげればいい。登っていいのか悪いのかではなく、頭を打ちつけそうならクッションやタオルを置いてあげればいい。子どもの「やりたい」を大人の価値観でやめさせるのではなく、子どもには子どもの訳があるから、手を貸してあげたらいいと思います。
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