親に指図する子はわがままに育つ?

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2024/11/23

出典:すくすく子育て[放送日]2024/11/23[再放送]2024/11/28

娘(2歳)は、言葉の発達が早く、覚えたことをすぐに言えるようになるので驚かされます。でも、ごはんやお菓子を「ここに置いて」と言ったり、「ママぬいで」と言って私に靴を脱がせようとしたり、なんでも親にやらせようとするので少し困っています。言うことを聞かないとぐずるので、今は言う通りにしています。自分の思い通りにうまくいく経験が多いと、わがままに育つのではないかと心配です。
(お子さん2歳のママ)

言葉を「お母さんが動いてくれる道具」と捉えているのかも

回答:汐見稔幸さん

言葉の育ちが早いことは、ポジティブに受け止めていいと思います。
言葉は、実社会のいろいろなできごとを表現して、働きかけるために使います。でも、実際は自分の思うようには動いてくれません。我慢しなければいけないこと、自分でしなければいけないときもあります。そういう体験をしながら、一部が言葉になるようなバランスが大切です。
でも、言葉は「お母さんが従ってくれる道具」だと捉えているような学習のしかたを続けていると、わがままになる可能性はあります。自分の思う通りにならない世界・現実があったときに、自分が工夫するより、「お母さんがやってくれないからだ」と考えてしまうかもしれません。

子どもの言うことを全ては受け入れず自分でするように促す

回答:汐見稔幸さん

親が「わがままに育つのではないか」と気づいていることが大事だと思います。「やって」と言われても、「そうだね」と言いながら、できるだけ「でもママは本当に忙しいから、ちょっと自分でやってくれる?」「そうだね。〇〇ちゃんはもう自分でできるからちょっと見せて」とこたえてみましょう。親が全てをやらない工夫を少し増やしていくといいですね。

子どもは大人の言葉のやりとりを見ている。親は見られていると意識して

回答:井桁容子さん

子どもたちは、周囲の大人の言葉のやりとりを見ています。「ここの洗濯物、やっておいてね」「ここに、それを持ってきておいてね」みたいな言い方を見ていると、子どもは「ああやって人を使うのか」と参考にする可能性があります。親のやりとりも見られていると少し意識してみてください。
やりとりの中で、「ありがとう」「助かりました」のように「感謝の表現」を添えてみてください。子どもが「お願いをするときには、感謝を表現するんだ」となるといいですよね。
丸山桂里奈さん(MC)

「ありがとう、助かったよ」と言われたら、すごくいいですよね。それを聞いていたら、子どもも「いいな」と思うでしょうね。
りんたろー。さん(MC)

「ありがとう、助かったよ」は言うのは恥ずかしいけど、「子どもに見せている」と思えばスッと言えるかもしれません。

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