運動が苦手そうな子ども… どう関わればいいの?

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2024/06/29

出典:すくすく子育て[放送日]2024/06/29[再放送]2024/07/04

長女(4歳6か月)は、運動があまり得意ではなさそうで、絵を描いたり、本を読んだりするほうが好きなようです。ママも運動嫌いで得意ではなく、運動ができない子は落ちこぼれみたいなイメージがあります。将来のことを考えると、子どもには少しでも運動にいいイメージを持ってほしいと思っています。運動が苦手そうな子どもには、どう関わればいいのでしょうか。
(お子さん2人のパパ・ママ)


―― そもそも、運動神経は伸ばせるのですか?

幼児期は神経回路がよく発達する時期。たのしんで動きを繰り返すことが大切

回答:吉田伊津美さん

幼児期は、神経回路がよく発達する時期で、いろいろな動きが身につきやすい特徴があります。いろいろな動きを経験して、神経回路がよく発達していることを、俗に「運動神経がよい」と言うのですね。
動きは1回では身につきません。何回も繰り返すことで、スムーズに行えるようになります。でも、つらい練習の繰り返しではなく、「たのしいからもう1回やりたい」のように、たのしんで繰り返すことが大切です。
りんたろー。さん(MC)

親は、たのしさも含めて環境を整えてあげるわけですね。


―― 鈴木さん、子どもの運動神経や体力についてどう考えていますか?

フィジカルリテラシーを幼児期に身につける機会を与える

回答:鈴木宏哉さん

運動を、もう少し広い視野でとらえてみてください。生涯を通じて豊かなスポーツライフを実現するために、子どものうちから運動を広くとらえる「フィジカルリテラシー」を身につける機会を与えてほしいと思います。
自分で鍛錬したり、反復練習したりするだけでは身につかない、社会性や非認知能力が獲得でき、フィジカルリテラシーを高めることで将来の健康・幸福度につながると考えられています。


―― 親の運動嫌いなどが子どもに影響することはありますか?

親の意思決定が、子どもの行動に影響しやすい

回答:鈴木宏哉さん

影響はあります。これまでの調査で、フィジカルリテラシーが高い親の場合、子どもは日常的に運動・遊びの機会を得られやすく、活発に活動することが明らかになっています。一方で、親が家にいることが多くあまり運動しない場合は、子どもの運動・遊びをする機会が減るなどの調査結果もあります。親の意思決定が、子どもの行動に影響しやすいわけです。

フィジカルリテラシーとは?

気になる子どもの運動の現状,幼児期からの運動習慣形成プロジェクトとは?

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