親が期待するほど歩いてくれない… これで大丈夫?

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2024/06/22

出典:すくすく子育て[放送日]2024/06/22[再放送]2024/06/27

長女(2歳8か月)は、公園ではよく遊びますが、公園に行くまでは「だっこ」と言って、なかなか歩いてくれません。保育園に行くときも同じです。
「歩く」と「育てる」で「歩育(ほいく)」という言葉をよく耳にするので、子どもに歩きながら育ってほしいし、特別な運動ができなくても、基本的な動作をしっかりできれば将来的に役に立つ、健康にもつながると思います。親が期待するほど歩いてくれないのですが、大丈夫でしょうか。
(お子さん2歳8か月・6か月のパパ・ママ)

歌う・形を探す・色を見つけるなど、たのしみを探しながら歩く

回答:吉田伊津美さん

公園ではたのしく体を動かせているので、深く考える必要はないと思います。例えば、歌いながら歩く、ブロックなど道にあるいろいろな形を探す、色を見つけながら歩くなど、たのしみを探しながら一緒に歩くといいかもしれません。

幼児期の子どもは、遊びや生活の中で「基本的な動き」を経験し獲得している

回答:吉田伊津美さん

歩く動きも大事ですが、幼児期は遊びや生活の中で、自然に基本的な動きをたくさん経験して獲得していきます。歩くことだけにこだわらず、いろいろな動きが経験できるように遊べるといいでしょう。


―― 「基本的な動き」は、どのぐらいあるのですか?

1~2歳で40種類、4~5歳で80種類以上といわれている

回答:吉田伊津美さん

1~2歳ぐらいでは、歩く・走る・跳ぶ・投げる・引く・転がるなど40種類ぐらいの動きがあります。4~5歳ぐらいになると80種類以上となり、大人と同じ「基本的な動き」を獲得できるといわれています。
子どもは運動発達の特徴が大人とは違い、特に乳幼児期はいろんな動きを獲得しやすい特徴があります。時期を逃すと獲得しにくくなります。


丸山桂里奈さん(MC)

私はサッカーを通してたくさんのことを学んできたのですが、心の育ちにも影響しますか?

「できた」経験をした子どもは肯定的な自己概念を形成する

回答:吉田伊津美さん

そうですね。大人の基準ではなく、子どもなりに「できた」と経験した子は、有能感を中心とする肯定的な自己概念を形成していきます。そうすると、物事に積極的に関わったりするようになります。
一方で、「できない」「ダメだ」といった経験をして、否定的な自己概念を形成してしまうと、物事に消極的になることもあります。
子どもに運動をさせればいい、というわけではなく、どのように関われるかが大事です。

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