本格的な夏前でも熱中症になる? 服選びのポイントは?

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2024/06/15

出典:すくすく子育て[放送日]2024/06/15[再放送]2024/06/20

春にしては暑い日だったのですが、公園に行き、長袖で子どもを遊ばせていました。そのあと家に帰ったら熱があり、「熱中症かも」と思ったんです。そのときは元気だったので様子をみていると熱は治まりました。
でも、「長袖がいけなかったのでは」と気になっています。暑くなり始めの時期、どんな服を着させたらいいのか迷います。大人と子どもの体温は違うので、親に合わせて服を選べませんし、子どもはまだ「暑い」「寒い」が正確に言えず、知らないうちに熱がこもるなど、子どもの体だけが悲鳴をあげているかもしれないと思うと心配です。
(お子さん2歳8か月・5か月のパパ・ママ)
りんたろー。さん(MC)

たしかに、熱中症対策を気にする夏本番より、少し涼しい日もある夏前の時期のほうが、子どもに着せる服は難しいかもしれませんね。
丸山桂里奈さん(MC)

子どもが言葉で話せない場合、本当はどうなのかがわからないから、私も難しいと思います。


―― 本格的な夏前から熱中症には気をつけるべきですか?

5~6月でも熱中症で救急搬送される人たちも

回答:植松悟子さん

はい。気をつけてください。実際に5~6月の時期に熱中症で救急搬送される人たちもいるのです。例えば、急に暑くなった日に長時間外にいると、体が暑さに慣れておらず熱中症になることがあります。

体を徐々に暑さに慣れさせる

回答:植松悟子さん

暑くなっていく時期に一定時間外にいると、体が徐々に暑さに慣れていきます。そのように慣れさせることを「暑熱順化」といいます。例えば、子どもたちの登園・登校、保育園での散歩などが暑熱順化の時間になります。
順化しても、異常に暑い日は外出を控えたり、短時間ですませたりすることが大事です。


―― 保育園・幼稚園に行っていない子どもは、どうすればいいですか?

散歩や買い物のお出かけでも順化に役立つ

回答:植松悟子さん

家族との散歩や買い物の外出でも順化に役立ちます。外出の機会がない場合は、ベランダや庭などで5~10分は外の空気にあたるといいでしょう。


―― 熱中症対策で、服選びのポイントはありますか?

通気性・色・帽子がポイント

回答:植松悟子さん

服装は、熱中症予防の大事なポイントになります。
1つ目は「通気性」。重ね着せず、ゆとりのある風通しのよい服がいいですね。
2つ目は「色」。光を吸収しにくい白などの明るめの色がよいでしょう。
3つ目は「帽子」。太陽の光をさえぎることが大事です。

長袖は直射日光をさえぎるメリットがあるので、通気性や色によっては防護になる場合もあります。
汗を吸収する下着の上に服を着る場合もあると思いますが、重ね着はせず、一層だけにするのもポイントです。吸収性のいい素材の服一層がいちばんです。


―― 赤ちゃんとお出かけするときに、だっこひもとベビーカーではどちらのほうが熱中症になりにくいのでしょうか。

熱中症の原因は複数あり、どちらがよいとは言い切れない

回答:植松悟子さん

これには正解がありません。だっこひもは、ひもが体を覆い、体が親と密着しているので、少し熱がこもりやすいデメリットがあります。ベビーカーは、大人が感じる気温よりも暑い環境になる可能性があります。コンクリートやアスファルトが熱をため込みやすく、地表に近いほうが気温が高くなることがあるためです。
ただ、熱中症になる原因はそれだけではありません。だっこひもとベビーカーのどちらがよいとは言い切れません。

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