産後パパのメンタル不調
出産後から1か月半育休を取り、ママと一緒に育児に専念しました。今までは自分のことは自分でどうにかすればよかったのですが、世話をする対象が子どもに変わることで、気がより張り詰めると感じました。
職場に復帰した今では、仕事と育児の両立にも悩みます。仕事から帰ってきたら疲れていて、育児に向き合う気力が落ちたと思います。
ママのメンタルケアについては、妊娠中から夫婦でよく話し合っていましたが、パパに対するケアについてはやや不満を持っています。ママがいちばんダメージを負っているので、ケアされるのは当然だと思います。でも、パパにはそういったケアがないと思っていたので、自分でどうにかするしかないのかもしれません。
(お子さん1人のパパ)
職場に復帰した今では、仕事と育児の両立にも悩みます。仕事から帰ってきたら疲れていて、育児に向き合う気力が落ちたと思います。
ママのメンタルケアについては、妊娠中から夫婦でよく話し合っていましたが、パパに対するケアについてはやや不満を持っています。ママがいちばんダメージを負っているので、ケアされるのは当然だと思います。でも、パパにはそういったケアがないと思っていたので、自分でどうにかするしかないのかもしれません。
(お子さん1人のパパ)
―― パパにも産前産後の心の不調があるんですか?
8%~10%のパパが産後うつに
回答:笠井靖代さん 最近は、パパの産後うつも注目されています。8%~10%のパパが産後うつになっているといいます。ママと同じように気をつけて、支援が必要だといわれているところです。女性と同じように育児の孤立があったり、パパにとってのロールモデルがあまりなかったり、ママと同じようにパパも家で子どもと育児だけの環境だと、やはり追い詰められるわけです。
パパも利用しやすい産前産後の支援
多くの男性が育児に積極的に関わるようになった今、パパも利用しやすい産前産後の支援が求められていると言えそうです。
こうした中、ママ向けと思われている「産後ケア事業」にも変化があります。
「産後ケア事業」とは、出産後1年未満の家族に、病院などの専門機関、助産師などの専門家が心身のケアや育児のサポートを提供するものです(事業主体は市町村)。
東京都の日本赤十字社医療センターでは、2019年から、「母と子のサポートプラン(産後ケア入院)」という産後ケア事業を行っています。
「母と子」という名前ではありますが、実は、パパも一緒にケアが受けられます。産後4か月未満の子どもがいる母親とその家族なら、誰でも利用可能です。
この日は、1週間前に出産したというママとパパが、赤ちゃんのオムツ替えについて、助産師からアドバイスを受けていました。専門家の手厚いサポートを受けながら、家族で一緒に安心して育児をスタートできる。こうした支援が、産前産後のメンタルケアにとって、今、必要なことではないでしょうか。
<利用者の声> いろいろと教えてもらって、家に帰ったときのイメージが作りやすいと感じます。一通り育児をパパも経験できるのはすごくありがたいです。
りんたろー。さん(MC) パパのメンタル不調があることが知れてよかったと思います。目の前には、パパより大変なママがいるから、なかなか打ち明けられませんよね。でも、そんな不安があっていいんだ、いろんな人に相談していいんだと言ってもらえて、私自身、産後のときに聞いていればと思いました。
丸山桂里奈さん(MC) 私は子どもが苦手なタイプだったので、自分の子どもを愛せなかったらどうしようと思っていたんです。でも、私と状況が違うかもしれないけど、そんなふうに思っている人もいると知れたことで、なんだか心強いように感じました。
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