これからの母子健康手帳、改正で何が変わった?
母子健康手帳は子育て環境の変化にあわせて、改正を重ねています。
2023年の改正のポイントのひとつは、「母子手帳のデジタル化」です。冊子後半の育児情報ページは紙の情報からスマホでアクセスできるネット情報に移行中です。医療データも確認できるよう電子化が推進され、母子手帳アプリなどを利用できる自治体が増えています。
産後の母親のメンタルケアなど、育児不安の軽減のための相談先や、父親や保護者の記入欄が増えました。
小さく生まれた子や、ダウン症などの障害のある子や、病気の子ども向けなど、さまざまな育ちにあわせた母子手帳も発行されています。
日本で子育てをする外国人向けに、各国のことばで書かれた母子手帳もあります。
父親がスムーズに子育てをはじめられるよう工夫されている「父子手帳」は、各地で作られ配布されています。
※父子手帳を作成・配布していない自治体もあります
点字の母子健康手帳や、テキストデイジー(文字・図表と音声)版の母子健康手帳CD-ROMなど、それぞれの子育て事情に合わせた母子手帳もあります。
ここで、実際に父子手帳を使っているパパの話を聞きました。
自治体から配布された「父子手帳」を使っています。オムツ交換や沐浴、産後うつのサインなど、いろいろなことが書かれています。「産後の手続き」もためになりますね。父親のために必要なことが書いてあって、当たり前に思えることが実はできていないようなことにも気づきます。親としての自覚を持てるように思いました。 (お子さん3歳の双子・1歳のパパ)
市川香織さん 父子手帳がなかったころは、パパたちに「どうやって情報を得ればいいですか」と聞かれると、「母子健康手帳の後ろのほうを読んでください」と言っていました。パパ専用の手帳があれば、とても助かると思います。
加部一彦さん 実際、健診にパパが来ることがめずらしくなくなってきましたね。いいことだと思います。
PR