母子手帳の「親の不安」についての質問、悩み解消につながるの?
母子手帳の「保護者の記録」に、「気軽に相談できる人はいますか」「不安や困難を感じることはありますか」などの「親の不安」に関する質問に違和感があります。
周りが見えない時期で、頑張ろうとしている人ほど「これくらいの悩みで書いていいのだろうか」と思うのではないでしょうか。この質問が、子育てに不安を抱えている人の悩みの解消につながるのか、もやもやしています。
(お子さん3か月のママ)
周りが見えない時期で、頑張ろうとしている人ほど「これくらいの悩みで書いていいのだろうか」と思うのではないでしょうか。この質問が、子育てに不安を抱えている人の悩みの解消につながるのか、もやもやしています。
(お子さん3か月のママ)
産後ケアなどの支援につながる。気構えずに記入してみて
回答:市川香織さん 少し漠然とした質問なので、答えにくいところはあると思います。一方で、「不安がある」と書かれていたら、見る側も気にとめて話をするきっかけになります。ストレスを軽減するさまざまな支援を、たまたま知らないで悩んでいることも多いのです。 この質問には、あまり気構えずに「ちょっとこんなことも聞いてみたい」という気持ちで記入してみてください。使える支援をたくさん紹介できると思います。例えば、ママが休める産後ケア、家事のサポート、赤ちゃんの一時預かりなど、それぞれのニーズに応じた支援があります。
丸山桂里奈さん(MC) がんばる人ほど「はい」と書かずに、「不安がある自分がだめなのかな」と思ってしまうこともあると思います。
子育てはひとりですることではない。助けてもらっていい
回答:市川香織さん 「そういうことで支援を受ける私がだめ」と思う方が多いのですが、子育てはそもそもひとりですることではありません。助けてもらっていいのです。 母子手帳は「赤ちゃんが生まれたら子どものもの」と思ってしまいがちです。でも、育児不安を軽くする手厚い支援やサポートにつなげるのも母子手帳の役割のひとつです。 育児をしていくのは本当に大変で、いっぱいいっぱいになることもありますよね。だからこそ、相談先を見つけるなど、母子手帳を活用してみてください。
※育児不安については「はい」「いいえ」以外に「何ともいえない」という選択肢もあります
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