赤ちゃんにとって、どんな遊びがいいの?
娘(6か月)との遊びがマンネリになっていないか悩んでいます。主に、本人がたのしそうにする遊び、反応がある遊びをしていて、お気に入りは絵本の読み聞かせです。月齢にあった遊びは何だろうと思って調べて試すこともありますが、反応はイマイチ。どうしても絵本に頼ってしまいます。赤ちゃんにとって、どんな遊びがいいのでしょうか?
(お子さん6か月のママ)
(お子さん6か月のママ)
子どもにとってたのしいなら月齢に関わらずよい遊び
回答:遠藤利彦さん 子どもはひとりひとりに個性や好き嫌いがあります。子どもにとってたのしいことであれば、月齢に関わらずよい遊びができていると考えてください。
―― 同じ遊びの繰り返しでもいいのでしょうか?
子どもは五感を使った活動をたのしんでいる
回答:遠藤利彦さん 大人はワンパターンで同じことの繰り返しだと考えるかもしれませんが、子どもにとっては違います。絵を見たり、親の声を聞いたり、本を触ったり、五感を使った活動をたのしんでいます。また、月齢が上がるにつれて、絵本の文字に興味を持ったり、この文字はこんな音なんだと感じたり、違ったたのしみ方を見つけていきます。
―― どうやって遊んであげたらいいですか?
「遊んであげよう」と思わなくてよい。毎日のお世話そのものが遊び
回答:伊東優子さん 「遊んであげよう」と思わなくても、赤ちゃんにとっては毎日のお世話そのものが刺激で、遊びになります。授乳やお風呂、おむつ替えなどのとき、「おむつ替えるよ」「気持ちいいね」と声をかけることで、よりたのしい遊びの時間になります。
赤ちゃんのおすすめ遊び
伊東さんの助産院では、「遊び方がわからない」というママ・パパのために講座を開いています。赤ちゃんのおすすめの遊びを教えてもらいました。また、遠藤さんに発達のポイントを聞きました。
ねんね期の遊び
お世話の実況中継をしてみましょう。例えば、おむつ替えのひとつひとつの動きに、「おむつかえるね」「ボタン外すね」など、ことばをのせます。「気持ちいいね」など、感覚もいっしょに実況するといいですね。
ねんね期の遊びのポイントは「顔と声」
遠藤利彦さん ねんね期は、人の顔と声が大好きな時期です。人と顔を合わせて、同じことばを何度も繰り返すことで、ことばと意味が結びついていきます。
首すわり期の遊び
この時期は、指やおもちゃを見せて、赤ちゃんがどんなものに注目して、たのしそうにするかいろいろ試してみましょう。
首すわり期の遊びのポイントは「目」
遠藤利彦さん 首がすわってくると、頭と目の位置が安定してくるので、見たいものを見られるようになります。何かに「注目」できるようになるため、観察しながら物事の理解が進んでいきます。
お座り期の遊び
この時期は、手をつかったやりとり遊びがたのしいですよ。赤ちゃんは、日々の遊びの中で体を上手に動かすことや、見る、聞く、味わうなどの五感を育んでいきます。
お座り期の遊びのポイントは「手」
遠藤利彦さん お座りができるようになると手が解放されて、手を使いはじめます。好奇心の向かうものに手を伸ばしたり触ったりして、いろんな実験をすることができるようになります。「これは、こういうものなんだ」と確かめながら、少しずつ学んでいくのです。
人間の育ちの土台が遊びを通して身につく
遠藤利彦さん 親や周りの大人など、いろいろな人と積極的にやり取りさせてあげましょう。ことばを含めたコミュニケーションの力が、子どもの中に身についていきます。人間の育ちの土台の部分が、遊びを通して身につくと考えてください。
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