自己肯定感が育っているからこそ、友だちとトラブルになる?
息子(4歳2か月)には、小さいうちから気持ちを認めるよう心がけてきたせいか、自分の意見を、自信を持って言える子に育ち、自己肯定感はあるほうだと思います。でも最近、友だちとのトラブルがあったようで、「友だちにうまく伝えられなかった」と家で話すことがしばしばあります。ストレートに言い過ぎて、相手を傷つけてしまうことがあるようです。
私はシングルマザーで、ひとりで子育てしています。息子の気持ちを尊重することを心がけてきましたが、会話のバリエーションが少なくて、息子の語彙力が足りていないのではと気になっています。
(お子さん4歳2か月のママ)
私はシングルマザーで、ひとりで子育てしています。息子の気持ちを尊重することを心がけてきましたが、会話のバリエーションが少なくて、息子の語彙力が足りていないのではと気になっています。
(お子さん4歳2か月のママ)
自己主張と抑えるところのバランスのとり方を学びつつある
回答:遠藤利彦さん 自己主張すべきところは主張し、抑えるべきところは抑えるというバランスがとれることは、コミュニケーションや人間関係をつくる上で大切なことです。お子さんは、今それを学びつつある状況なのではないでしょうか。しばらくはあたたかい目で見てみてください。
園で親以外の大人や友だちとコミュニケーションが取れている
回答:遠藤利彦さん 園で悩みがあったときにママに話せているのは、お子さんにとってはママが「話しても大丈夫なんだ」という安心感を持てる存在だからでしょう。絶対的な「安全な避難所」で、「安心の基地」であることはたしかだと思います。 会話のバリエーションの心配をされていますが、園では先生などの大人や、同じ年齢ぐらいの子どもたちや、少し年上だったり年下だったりする子どもたちと関わっているはずです。ときにはぶつかることもあるかもしれませんが、きちんと言葉を交わしてコミュニケーションを取れていると思います。
―― 日常生活で親ができることはありますか?
親がぶっきらぼうに答えて、体感させてから説明する
回答:天野ひかりさん もしママに余力があって、お子さんにもう少し積極的に何かをしたいのであれば、ストレートに言われることを体感させる方法もあります。例えば、お子さんに「ママ、一緒に遊ぼうよ」と言われたら、ぶっきらぼうに「遊ばないよ」と言ってみましょう。実際に「そう言われると、こんなにざわざわとした気持ちになるんだ」と体感するわけです。そのあと、「ごめんね、ストレートに言い過ぎちゃった。実は今、ママは〇〇を一生懸命やっていて、最後までやりたいんだ。その後に一緒に遊ぼうか」と説明すると、お子さんは「丁寧に気持ちを伝えてもらうと、受け止め方がこんなに違うんだ」とわかるわけです。 自分で体感すると、親に「こうしなさい」と言われるより応用がききます。「こういう言い方で言ってみたら、相手はこう感じるんじゃないか」のように体感して考えることで、自分に必要な知識や会話力を学んでいくと思います。
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