次女(4歳)は、3歳のときに保育園の遠足で目が腫れて鼻水がすごく出て、検査するとスギとヒノキの花粉症と診断されました。花粉の時期には、鼻血が出やすくなったり、目をかゆがったりします。その時期は外遊びを控えたり、家に帰ったらすぐに着替えたりしていますが、薬なしではつらい症状が抑えられません。ただ、目薬をとても嫌がるので困っています。
できれば薬を飲ませたくないのですが、子どもの花粉症はどうやって対策すればいいのでしょうか。
(お子さん6歳・4歳のママ)
できれば薬を飲ませたくないのですが、子どもの花粉症はどうやって対策すればいいのでしょうか。
(お子さん6歳・4歳のママ)
―― 子どもの花粉症は、増えているのでしょうか?
現在では2~3歳でも花粉症の患者がいる
回答:今井孝成さん 以前は「小学生以下の花粉症はない」と教えられたものですが、現在は2~3歳の患者もめずらしくありません。数もどんどん増えてきています。「国民病」と言っていいでしょう。
花粉症は治らないことが多い。薬は適正に使って症状の悪化を防ぐことを優先する
回答:今井孝成さん 残念ながら花粉症は治らないことが多いので、必要な場合は症状に合わせて薬を使っていきます。アレルギー薬を長期間使用することについては心配しなくても大丈夫です。例えば、薬を朝飲んで、昼にも飲むような場合は、体の中に薬の成分がなくなっているからです。これは、スギ花粉症の薬に限りません。飲み続けることで、体の中にたまっていくことや、効きづらくなることも基本的に考えなくてよいでしょう。 子どもが薬を嫌がって飲まさないでいると、目をこすってしまったり、鼻血が出てしまったりすることもあります。薬は適正に使って、症状の悪化を防ぐことを優先しましょう。 ※スギ花粉症の「舌下免疫療法」など、根治を目指す治療法もあります。
つらい花粉症の時期を乗り切るための手当て法
つらい花粉症の時期を乗り切るための手当ての方法を、今井さんにいくつか教えてもらいました。
目薬
子どもが、目を開けて目薬をさすのを怖がる場合があります。
そんなときは、子どもを寝かせて目を閉じさせましょう。子どもから見えない状態で、目の内側、目頭のあたりに目薬を1滴垂らします。それから、子どもに目をゆっくり開けさせると、自然に目の中に入っていきます。この方法だと、怖がらずに点眼できる場合が多いです。
※目の周囲を清潔にしてから行いましょう
目や皮膚がかゆいとき
目や皮膚がかゆいときには、冷やしてあげるとかゆみが収まってきます。冷たいタオルを優しく当てるだけでも効果があります。
鼻が詰まるとき
お風呂に入ると鼻が通るようになる経験をしたことがあるかもしれません。温かいタオルを鼻に当てて様子をみるのも1つの方法です。
※やけどに注意しましょう
鼻の周りの肌荒れ
鼻の症状が強いと鼻をかむので、鼻の周りの肌が荒れることがあります。定期的に鼻の周りを中心に、塗り薬やワセリンで皮膚を保護しましょう。
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