泣き叫ぶほど激しいイヤイヤ、どう対応したらいいの?

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2024/01/13

出典:すくすく子育て[放送日]2024/01/13[再放送]2024/01/18

長男(3歳)は、パパと遊ぶのが大好きです。ただ、休みの日にパパと遊べないとわかると、「イヤだ~!!」と泣き叫びます。納得がいかないとかんしゃくが多くなり、何を言ってもエスカレートするばかりです。たぶん、自分の意見を通したいという意志を表しているのだと思います。
長男のイヤイヤは、弟が生まれてから手に追えなくなりました。自分もみてほしいのか「全部やってほしい」となって、やりたくないイヤイヤが強くなったと思います。でも、自分でできることをやってあげるのは、成長の過程としていいのか悩んでいます。やさしくなだめようとしても、本人はあまり聞き入れません。「そういうのはダメだよ」と頭ごなしに叱ってしまうこともあり、難しく感じています。泣き叫ぶほど激しいイヤイヤは、どう対応すればいいですか?
(お子さん3歳・0歳のママ・パパ)
鈴木あきえさん(MC)

下の子が生まれると、急に上の子がお兄さん・お姉さんに見えて、「できるでしょ?」と思ってしまいますよね。

親子で一緒の方向を見られる関係性作りも重要

回答:鈴木八朗さん

下の子が生まれて、今まで親から注がれていた愛情が自分に向いていないと感じてしまうことがあります。下の子のようにかまってもらいたくて、赤ちゃんのようになることもあります。一方で、親の立場もわかる部分もあり、感情の出し方が複雑です。
そんなときは、親と子が一緒の方向を見ることが大事です。例えば、下の子が泣いて大変なとき「一緒に見てくれないかな」「手伝ってくれないかな」と伝えるのです。子どもは、そういう形で自分のことを見てくれている、信用してくれていると感じると思います。そういった関係性を作るのも1つの方法です。
古坂大魔王さん(MC)

「一緒にやろうよ!」と、子どもを味方にするのですね。


―― 子どものかんしゃくが強くて、なかなか話を聞いてくれない場合は、どう対応すればいいですか?

親はヒートアップせずに気持ちを落ち着かせる

回答:渡辺弥生さん

子どものかんしゃくに親が巻き込まれて、「静かにしなさい!」「ダメでしょ!」とヒートアップしてしまうことがありますよね。まずはクールダウンして、気持ちを落ち着かせることが大事です。

「悔しい」などの”気持ち言葉”をかけて、自分から言えるよう促す

回答:渡辺弥生さん

子どもに、「悔しい・うれしい」などの"気持ち言葉"をシャワーのようにかけてみましょう。のちに、例えば4~5歳になったときに、自分から「自分は悔しいんだ」と言えように促すことも大事だと思います。
気持ち言葉は、ポジティブなことも、ネガティブなことも、何でも含みます。生きていく上ではネガティブな気持ちも大事なのです。また、ポジティブな気持ち言葉の「たのしい・うれしい」だけでなく、「心地いい・ハッピー」などのいろんな言葉をかけてボキャブラリーが増えると、それだけ心の世界が多色になります。

「気持ちの温度計」を取り入れてみる

回答:渡辺弥生さん

感情を表現するツールとして、「気持ちの温度計」があります。気持ちには、「うれしい」「ワクワク」「悲しい」などいろいろありますよね。「イライラ」でも、「モヤモヤ」「ドッカン」のように、気持ちに強弱があります。それを可視化しています。子どもの感情がどのあたりなのか一緒に見てみるなど、取り入れやすいと思います。


監修:法政大学 教授 渡辺弥生 できれば、気持ちの温度計が「ドッカン」に上がる前に、「このときだったら、6つ数えて落ち着こう」「ちょっと好きな絵を描いてみよう」といった対応を話すことができます。 また、大人自身も、ヒートアップして抑えられないような自分を客観的に見るなどができると思います。
鈴木あきえさん(MC)

これはいいですね。家の壁に貼って「今はどのあたりなの?」と、子どもに尋ねたいです。

まだ言葉は話せないけど、これってイヤイヤ期?

なんでもイヤイヤ… 親はどう対応すればいい?

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