まだ言葉は話せないけど、これってイヤイヤ期?
もうすぐ1歳になる息子が、お世話をしようとするたびにイヤイヤをするようになり困っています。例えば、離乳食のときに、まだ言葉はしゃべれないのですが、「これはイヤ」と言いたいのか、手を広げて拒否のようなポーズをします。これはイヤイヤ期なのでしょうか。何がイヤなのか、そのときどきで違うので、「これがイヤだったんだ!」とびっくりするときもあります。
(お子さん11か月のママ・パパ)
(お子さん11か月のママ・パパ)
古坂大魔王さん(MC) うちの子にも、同じような時期がありました。離乳食をよく食べていたのに、急に吐き出すこともありました。3歳になったばかりの上の子のイヤイヤ期は、ゆるりとはじまって今がゴールデン期です。
鈴木あきえさん(MC) 私にも、「いつから? 今、はじまっているのかな?」と思うような時期がありました。
イヤイヤ期は、自我が芽生えて自分の気持ちや欲求をぶつける時期
回答:渡辺弥生さん 「イヤ」という言葉はまだですが、映像を見ると「これはやめてください」のような身ぶり手ぶりがしっかりしていました。イヤイヤ期に入りかけているのかもしれませんね。イヤイヤ期は、1~2歳ぐらいで自我が芽生えはじめて、自分を認識できるようになり、自分の気持ちや欲求をぶつけようとする時期です。人生において重要な時期なのです。
自分の気持ちを理解できると解決法がわかってくる
回答:渡辺弥生さん 1~2歳になるとイメージの世界がでてきて、「こういうことをするつもり」「こういうことをしよう」といったプランのようなものがでてきます。そのプランがうまくできないと、葛藤をはじめて、騒いで、イヤイヤになるわけです。でも、徐々に自分の気持ちを理解して、解決法がわかってくるといわれています。
もどかしい思いが「イヤ」となって言動に表れている
回答:鈴木八朗さん イヤイヤ期は、永遠のテーマですね。子どもたちは「今・ここ・これ」が大事ですが、大人は先を見通すため、子どもと大人でずれができてしまいます。子どもが大人にできる唯一の対抗手段が、「イヤ」と言うことぐらいだと感じています。 赤ちゃんのときには「おなかがすいた」「眠い」などを泣いて訴えますが、2歳ぐらいになると感情が複雑になってきます。泣くだけでは表現できないもどかしい思いがあるけど、まだ言葉が十分ではないので、「イヤ」という言葉で出てしまうように思います。
―― イヤイヤが落ち着くのは何歳ごろですか?
イヤイヤ期は2~3歳がピーク。4歳以降で落ち着いていく
回答:渡辺弥生さん 発達心理学では「何歳から何歳までがイヤイヤ期」のように定まっていませんが、おおよそ2~3歳がピークで、4歳ぐらいで落ち着いていきます。3~4歳になると、自己主張する力と、自分を抑える自己抑制力が別々に発達します。 3歳ごろから、我慢する自己抑制力が発達します。「こうしたいけど、我慢しなきゃいけない」と考えるようになるわけです。また、言葉で表現できるようになると、自分の気持ちを「イヤ」ではなく「こうしたかった」と言えるようになります。そうすると、いわゆるイヤイヤ期から卒業していくように思います。
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