デジタルツール、子どもの体や育ちへの影響が心配
わが家では、できるだけ子どもにデジタルツールを使わせないようにしています。どろんこ遊びや水遊び、手を使ったお絵描きなど、手への刺激や細かい経験が大事だと感じます。できるだけ、そういったアナログの活動をさせたいと考えています。
(お子さん3歳のママ)
(お子さん3歳のママ)
双子の弟が生まれて赤ちゃんの世話に追われて、長男(1歳7か月)にひとりで待ってもらうときに動画配信などを見せることが増えました。集中して見てくれて助かる反面、体や育ちに影響がないか気になっています。だんだん見る時間が長くなっていることも不安です。1歳から見せることによって、目が悪くなる、耳の聞こえが悪くなる、ことばの遅れなどの影響がないか心配です。
(お子さん1歳7か月・双子4か月のママ)
(お子さん1歳7か月・双子4か月のママ)
鈴木あきえさん(MC) 私も下の子が生まれたとき、上の子に動画を見ててもらう時間が長くなってしまい、同じことを思っていました。今でも、目への影響は心配です。
デジタルが親のリラックスに機能するなら、結果的によい影響になる
回答:佐藤朝美さん 子育てが大変な状況で、現実的に難しいときもありますよね。ただ、子どもにとって、育てる人の笑顔や心のリラックスがいちばんだと思います。そこにデジタルが機能しているのであれば、結果的に子どもの育ちにいい影響を与えるのではないかと考えています。
映像を見て親子で話す、大きな画面に映して見る
回答:佐藤朝美さん かつての研究では、テレビを見せ過ぎると語彙の発達に影響があるのではないかと指摘されていました。 でも今は、見たあとで親と映像のことを話すことで、語彙の発達にプラスの影響があるのではないかといわれています。子どもと一緒に見ながら話すことが理想です。 例えば、大きな画面で見せると、子どもが何を見ているのか、赤ちゃんのお世話をしている親の視野にも入ってくるので、あとで見たものについて声かけがしやすくなると思います。
目への影響・視聴方法
監修:仁科幸子さん(国立成育医療研究センター眼科医長)
乳幼児の目は発達の途中にあるため、不適切な見かたをすると、目のはたらきが十分に育たなかったり、近視や乱視をまねいたりする可能性があります。子どもの視聴環境に気をつけましょう。
画面と距離をとってください。テレビであれば2m以上、スマホやタブレットなどは30cm以上が目安です。1回の視聴は30分以内、1~2歳の場合は親と一緒に15分以内を心がけてください。
子どもは目の疲れを自覚しにくく、自分からうまく伝えられません。視聴したあとは、目を休める、目を動かす体を使う遊びを取り入れるなどしましょう。
親がテレビっ子で、自宅では1日中テレビをつけています。子どもに弊害はありますか?
(お子さん5歳・4歳・2歳のママ)
(お子さん5歳・4歳・2歳のママ)
テレビをつけっぱなしだと、子どもの遊びへの集中がそがれることも
回答:佐藤朝美さん 大人が見たくてつけているテレビは、子どもが見たいわけではないので、子どもが何かをする背景になります。ただ、背景となるテレビがついたままだと、子どもの遊びなどの活動が、ふいに集中が途切れてテレビを見てしまう瞬間があります。理想はメリハリをつけて視聴することです。よいコンテンツを選んでしっかり見るのがいいと思います。
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