アトピー性皮膚炎や肌の弱さは遺伝するの?

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2023/11/11

出典:すくすく子育て[放送日]2023/11/11[再放送]2023/11/16

私はもともと肌が弱い体質で、小学生のころはアトピーで悩んでいました。今後、私の子どもたちにもアトピーの症状が出てきてしまうのではないかと心配しています。肌の弱さは、どの程度遺伝するのでしょうか?
(すくすくファミリー)

親にアレルギー疾患があると、子どもがアトピーになる確率は高くなる

回答:馬場直子さん

アトピー性皮膚炎は、とても遺伝傾向が強いといわれています。アトピー性皮膚炎に限らず、親が食物アレルギー、ぜんそく、アレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患を持っていると、子どもがアトピーになる確率は高くなります。

予防として肌のケアが大切

回答:馬場直子さん

親にアレルギー疾患があるときは、予防することが大切です。生まれてすぐから泡でやさしく洗い、肌のバリアを傷めず、保湿剤できちんと補強するケアによって、アレルギーになりにくいことがわかってきています。
また、少しでも気になる症状があれば、我慢して様子を見るのではなく、すぐに受診して早くケアをするようにしてください。少ない薬で治して維持することが大事です。


―― どんな治療法があるのですか?

できるだけ早くステロイド剤で治療する

回答:馬場直子さん

できるだけ早くステロイド剤を塗ることになります。ステロイド剤は、炎症をおさえるには効果的です。一方で、長く使っていると皮膚がだんだん薄くなってバリア機能が落ちてきたり、塗ったところだけ少し毛が濃くなったり、塗った部位だけに起こる副作用もあります。しかし、経験のある医師の指導のもとでステロイドを使えば、全く怖いものではありません。早く治すことを考えましょう。
最近では、もう少し弱い効果になりますが、ステロイド以外のアトピー性皮膚炎の新しい治療薬が出てきています。症状が重い場合は、ステロイドで早く治して、そのあと弱い薬に変えて状態を維持するようなことが進められるようになりました。

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