メンタルヘルス不調のあるママ・パパ同士による居場所づくりの取り組みがあります。
子育てピアサポートグループ「ゆらいく」
子育てピアサポートグループ「ゆらいく」は、オンラインと対面の両方で、当事者同士が自由に語り合える場を設けています。
代表の水月琉凪さんには、双極性障害とADHDがあり、子育てに悩んだ経験から、仲間と共にこのコミュニティを育ててきました。背景には、親が孤立しがちな現状があるといいます。「ピア」とは、同じ立場の仲間といった意味です。
水月琉凪さん(子育てピアサポートグループ「ゆらいく」代表) 私たちを「虐待ハイリスク親」として扱うのではなく、親として頑張ろうとしているけれど、「やらない」のではなくて「できない」こともあるということをわかってほしいと思っています。ピアの場は、誰にも言えず抱えている悩みや不安を、みんなで共有・共感しあうことで、ほっと安心できるようなところです。
実際に、活動の様子を見せていただきました。
この日行われたピアの会では、「地域で孤立してしまう」というパパの悩みに、当事者同士で体験を共有しました。
そして、訪問看護など、サポートについての話題もありました。
「精神科訪問看護は、医師が指示書を出す」「訪問看護の看護師さんがとても合う人で楽になっている」といった話がありました。
代表の水月琉凪さんは、「いちばん伝えたいことは、あなたはひとりじゃないよ、仲間がいるよ」だといいます。
CAMPs
子どもたちに「ひとりじゃない」のメッセージを向ける活動も始まっています。
「CAMPs(キャンプス)」は、精神疾患の親を持つ子どもたちを支援する団体です。子どもにとって支えになるのは、「知ること」「話すこと」「同じ境遇の子どもの集まりに参加すること」「自分を大切にすること」だと伝えています。
NPO法人「ぷるすあるは」
NPO法人「ぷるすあるは」は、精神障害や発達障害のある親と、その子どもを応援しています。
病気を理解するための絵本や、子ども向けの情報をまとめたサイトを公開しています。
ほかにも、各地に子ども向け、子どもたち本人による当事者会、パートナー向けの当事者会などがあります。
〇ひとりやないで! 〜統合失調症の親と向き合う子向け家族会〜
〇NPO法人 CoCoTELI(ココテリ)精神疾患の親をもつ25歳以下の支援団体
〇こどもぴあ(精神疾患の親をもつ子どもの会)
〇精神に障害がある人の配偶者・パートナーの支援を考える会
〇京家連(子どもの集い・きょうだいの集い・配偶者の集い・ひきこもりの集い)
〇親&子どものサポートを考える会
精神障害のある親&子どもの支援マップ https://kidsinfost.net/?portfolio=map
各地に支援団体があり、孤立しがちな家族を支え合う取り組みが懸命に続けられています。
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