子どもが集中して遊ばない!? どう関わればいい?

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2024/02/01

出典:すくすく子育て[放送日]2024/02/01

よく児童館で遊んだり、家でもいろいろなおもちゃで遊べる環境にしたりしています。ただ、長女(4歳)はひとつの遊びに集中している時間が短いように感じています。
例えば、ブロックで遊んでいても、組み立てている途中でおままごとやお絵描きをしたり、妹のところに行ってしまったり。戻ってきてブロックを再開することもありますが、ひと段落ついて次にいってほしい、注意力が散漫でよくないのではないかと思っています。これは夢中で遊んでいると言えるのでしょうか。親はどう関わればいいのでしょう?
(お子さん4歳・2歳のパパ・ママ)

遊び方には、いろんなタイプがある

回答:大豆生田啓友さん

お子さんの表情を見ると、とても集中しているように見えました。夢中になって遊んでいると思います。子どもによって、ひとつのことをじっくり取り組むタイプの子、いろんなことを同時並行で取り組むタイプの子もいます。違うことをして、戻ってくるタイプの子もいます。大人が考えるような「ここまでやり遂げることが達成」とは限りません。子ども自身が「今日はここまで夢中になったのでいい」といった場合もあります。そのように、子どもの様子を見てみましょう。

遊ぶスペースを集中できそうな環境にすることも有効

回答:大豆生田啓友さん

子どもによっては、興味が分散して落ち着いて遊べない場合もあります。そんなときは、遊ぶスペースを集中できそうな環境にすることも有効です。いろんなことが見えないように、聞こえないように、大人が工夫してあげると、子どもがひとつのことにゆっくり集中して取り組めることもあるのです。


―― すくすくファミリーのみなさんは、どんな関わり方をしていますか?

すくすくファミリー(お子さん6歳・1歳のママ)

長男(6歳)がミニカーを使ったごっこあそびが大好きで、「ママもやろうよ」と誘われます。でも、息子の世界観にうまく合わせることができなくて、15分ぐらいが限界です。夫も全くだめで寝たふりをしていました。私の姉はすごく得意で「1時間でも、2時間でもごっこ遊びできるよ」と言っていました。
鈴木あきえさん(MC)

私の友人も、ごっこ遊びが得意な人とそうでない人がはっきり分かれていました。大人になってもそれぞれ違うし、子どもも個人差がありますよね。
すくすくファミリー(お子さん4歳のママ)

子どもの絵や制作物は、「単に褒めちぎるのではなく過程を褒めたほうがいい」と聞くのですが、私には少し難しいです。「すごいな」と思ったら、すぐに「すごいね!」と声が出てしまいます。「どこを集中して書いたの?」など、過程を聞いたほうがいいのかなと考えていると、褒めることに詰まってしまいます。


―― 大豆生田さん、どのように褒めたらいいでしょうか?

親が感じたままに褒めていい

回答:大豆生田啓友さん

そんなに頑張らなくても大丈夫です。親が「すてき」と感じたときに「すてき!」と言うのが本当の声で、いちばん伝わります。「こう褒めないといけない」と考えながらだと、つくったような褒め方になるかもしれません。心が動いたときに褒める、今のままでいいと思います。

すくすくファミリー(お子さん2人のママ)

長男(5歳)は虫と遊ぶことに夢中です。いつでも虫かごを持っていて、いつも虫を持ち帰り、家で20種類ぐらい飼っています。ゲジゲジやイモムシ、今はガが大好きです。虫を裏返してみたり、脚を1本ずつ観察したり、すごく見ています。
パパは子どものころ、川で魚やサワガニをとったり、家で育てたりしていました。私も子どものころは農業用水路で魚をとったり、オタマジャクシやカブトガニをとって家の水槽で育てたりしていました。


―― 大豆生田さん、親の好きなものを、子どもも好きになることはあるのですか?

親の好きなものを子どもが好きになることはよくある

回答:大豆生田啓友さん

子どもの好きなものをたどってみたら、親も好きだったという話はたくさんあります。虫もいいですよね。知的好奇心をくすぐり、命を大事にすることにもつながります。
小さなころに体験した、夢中になったときの幸せは、大人になっても残っていくと思います。親が子どものころに好きだったことも残っているわけです。今は、子どもの好きなことを大事にしてあげてください。

夢中で遊ぶには、どんなことをしたらいい?

あそびのタネ

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