おっぱいの卒業、子どもへの影響は?

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2023/07/08

出典:すくすく子育て[放送日]2023/07/08[再放送]2023/07/13

卒乳すると決めた日の晩は、ものすごい勢いで「ギャン泣き」が止まりませんでした。「どうしよう? どうなっちゃうのかな? 息が止まったらどうしよう?」と、とても心配になりました。
(お子さん8歳・3歳のママ)

おっぱいの卒業のとき、子どもに泣かれて心配になることもあります。いわゆる「ギャン泣き」をされるとつらいですよね。まだおっぱいを欲しがっているのに、卒業させなければならない場合もあります。

そんなとき、子どもの心に影響はないのでしょうか。おっぱいの卒業について、発達心理学が専門の遠藤利彦さん(東京大学大学院 教授)に聞きました。

卒業のときに心に傷が残ることは考えなくていい

回答:遠藤利彦さん

おっぱいの卒業のときに、子どもの心に傷が残るようなことを考える必要はありません。もちろん、それなりに泣いたりぐずったりする期間が続くかもしれませんが、親子で乗り切っていきましょう。


―― おっぱいの卒業を親子で乗り越えるために大切なことはなんですか?

アタッチメントが、子どもが健やかに成長するための支えになる

回答:遠藤利彦さん

授乳には、子どもに栄養を与えるだけではなく、スキンシップという要素が伴います。さらに、もう1つ「アタッチメント」という要素もあります。「アタッチメント」とは、心理学で、子どもが不安なときに信頼できる大人にくっつき(アタッチして)、安心感を得ようとする行動・欲求をいいます。



おっぱいを卒業するときに、特に心がけたいのがアタッチメントです。「皮膚と皮膚がぴったりくっついて気持ちがいい・心地がいい」というスキンシップの体験や、怖くて不安なときはママ・パパにしっかりくっついて「大丈夫」と安心感に浸る経験ができていれば、おっぱいを卒業したあとも、子どもが健やかに成長するための支えになります。そんな安心感に支えられて、子どもはいろいろなことにチャレンジするようになります。アタッチメントは、自立することにもつながっているのです。

鈴木あきえさん(MC)

授乳だけが安心につながるわけではなく、肌の触れ合いや、不安なときに応えることが大事なんですね。
すくすくファミリー

愛情や安心感という意味で、子どもは求めているんですね。うちの子は、もうすぐ卒乳すると思いますが、そのあともしっかり抱きしめて、たくさんスキンシップして、「大好きだよ」と伝えていきたいです。
すくすくファミリー

おっぱいだけが安心材料になっていると思い込んでいたかもしれません。抱きしめることも大事なんですね。保育園に預けている時間が長いので、帰ってきたらいちばんにギュッてしてあげたいと思います。

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