子どもが戦争のニュースなどを見たときの影響は?
子どもに幼児向けの戦争の絵本を読み聞かせましたが、戦争という単語すら知らない状態だと、それこそ大人がびっくりするような発言をします。戦争は怖いことだとわかっているのに、部屋がおもちゃで散らかっている状態を「戦争」と言ったり。このままだと、誰かを傷つけるようなことにならないか心配です。
(お子さん4歳のママ)
(お子さん4歳のママ)
このような子どもが戦争のニュースなどを見たときの影響について気になるという声が多数届いています。
〇娘(6歳)が戦争のニュース映像を見て不安になってしまい、今もときどき思い出して怖がっています。
〇娘(2歳)は乗り物が好きなのですが、ニュースで見た戦車に興味を持ってしまいました。悪い影響を与えそうなので、それからは見せないようにしています。
〇息子(5歳)が、戦車が出てくるゲームをやめられずにいつも興奮していて心配です。
刺激の強い映像は、繰り返し見ることや長時間見続けることを避ける
回答:池田美樹さん 幼児期の子どもが絵本や映像を見たとき、いい意味でも悪い意味でも、自分の注意が向くところだけが印象が残ります。戦争などの刺激の強い映像やニュースは、一般的に、短い時間であれば大きな影響はないといわれています。でも、繰り返し見たり長時間見続けたりすると、その印象が無意識に刻み込まれて記憶に残ってしまうので注意してください。似たような状況になったときに、恐怖体験がよみがえってくることがあります。
―― 子どもがストレスを感じている・怖がっているときに出るサインはありますか?
親にしがみついて離れない、一人でしていたことができない、食欲・睡眠の変化など
回答:池田美樹さん 幼児期は言葉がまだ十分に発達していないので、伝えること自体が難しい場合もあります。例えば、親や家族にしがみついて離れない、今まで自分でしていたことを「一緒にして」と言ってくる、食事や睡眠での変化に表れることが多いようです。
子どもが甘えてきたときに甘えさせる
回答:池田美樹さん 子どもの気持ちを受け止めて、安心させてあげることがとても大事です。子ども自身が、何に対して「怖かった」のかわかっていないこともあります。甘えてきたときには、十分甘えさせてあげることがいちばんの対処法です。 一方で、大人が怖がってはいけないわけではありません。親やまわりの大人も、怖がったり、危険に対して不安になったりしてもいいのです。子どもに「そういう感情を持ってもいい」と示してあげてください。
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