習いごとを「やめたい」と言うときはどのように対応すればいい?
子どもが習いごとを「やめたい」と言い出したとき、がんばって続けさせた方がいいのか、無理せずやめさせた方がいいのか、悩みます。
やめ時はどう判断すればいいのでしょうか?
(5歳の子をもつママ)
まずは「やめたい」理由を見極める
回答:遠藤 利彦さん 習いごとをやめたい理由も、「習いごと」そのものがおもしろくないから行きたくなかったり、人間関係がうまくいかなかったりとさまざまあります。 どのような理由でやめたくなってきているのかを見極めましょう。 子どもの中で「親にやらされている」という感覚が強ければ、思い切ってやめさせてあげると、子どもの気持ちが楽になると思います。 習いごとをやめさせてしまうと、「やめグセ」がつくのではないかと心配される方もいると思います。 しかし、子どもが自分から、はっきりと「嫌だ」と伝える力を身につけさせることも大切です。 この自分の意志を伝える力は、日本では比較的軽視されてきた力ですが、とても大事な力です。 嫌なことも我慢して続けていくという考え方もありますが、子どもがはっきり「NO」と自分の意思を伝えることができるようにする機会だと考えることもできますよ。
子どもの気持ちを聞く
回答:汐見 稔幸さん 1度始めたことを、途中でやめるというのは、子どもにとっても言い出しにくいことです。 「やめたい」と思っていても、我慢して習いごとを続けていると、気分が乗らなかったり、子どもによってはお腹が痛くなったりなどの症状を訴えることがあります。 子どもの様子を見て、習いごとが嫌そうであれば、親の方から「やりたくないの?」「どうなの?」というように、子どもが習いごとに対してどう思っているか、子どもの気持ちを聞いてあげましょう。 やめるというのは子どもにとってもショックを感じることなので、やめる前に「しばらく休んでみる?」と聞いてみるなど、子どもの心が傷つかないようにしてあげ、無理しなくてもいいということを伝えてあげるといいでしょう。
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