たった30cmの水深で溺れそうに…
続いて、予想外のキケン体験を紹介します。
ある日、子どもたちをお風呂で遊ばせ、私はすぐ近くでドライヤーをかけていました。お風呂の量は、子どもたちが座ったときにあごにつかない30cmくらいで、大丈夫だろうと油断していたと思います。
遊んでいるなと思って見ていたら、突然、手を滑らせて、不自然なかたちで顔からお湯に突っ込んでしまったんです。すぐにかけ寄って顔を上げました。もし目を離していたら溺れてしまったかもしれないと考えると怖いなと感じます。
(お子さんふたごのママ)
―― すくすくファミリーのみなさんは、どんな経験がありますか?
〇入浴剤を使っているとき、足を滑らせて溺れそうになったことがあります。
〇お風呂で滑るのわかりますね。子どもが小さいうちは入浴剤をやめることにしました。
〇娘がお風呂から出ようと浴槽のふちに腰かけているとき、兄があとからさっと出たら、娘がバランスを崩して浴槽に落ちてしまいました。びっくりして最初は声も出なかったようです。
〇お風呂に子どもを1人で入れるときは、ドアを全開にして1分ごとに呼んで返事をしてもらいます。
―― 坂本さん、お風呂場でのヒヤリ・ハットは多いのですか?
2歳までの水の事故の9割以上がお風呂
回答:坂本昌彦さん 溺れる事故は、プールなど外で起きるイメージがあるかもしれませんが、2歳までの水の事故の9割以上がお風呂で起こっています。30cmで溺れそうになったという話でしたが、赤ちゃんの場合は2.5cmぐらいで溺れる可能性があります。 そのリスクは20cmを超えると、特に大きくなるといわれています。みなさんが思っている以上に浅い水深で溺れるリスクがあることを知っておいてください。
大事なのは大きなけがを防ぐこと
回答:坂本昌彦さん こういった話をすると、「家の中は危険ばかり」と思って不安になるかもしれません。でも、小さなけがを含めて全てを防ぐことは現実的に難しく、けがを通じて子どもが学んでいく側面もあります。そのため、とにかく大事なのは、大きな、あと戻りができないようなけがを防ぐことなのです。
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