正しい発音に直すべき?

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2023/02/04

出典:すくすく子育て[放送日]2023/02/04[再放送]2023/02/09

上の子(3歳4か月)の発音が気になっています。「さしすせそ」を含むと発音しづらいようで、「せんせい」が「てんてい」になります。聞き流してもいいのですが、そのたびに正しい発音を言ってあげたほうがいいのか悩んでいます。例えば保育園で、おしゃべりしていても通じにくいのではないかと感じます。矯正したほうがいいのでしょうか。
(お子さん2人のママ)

しゃべりたい気持ちを大事に

回答:柴田愛子さん

そのつどチェックされると、しゃべりたくなくなってしまうかもしれません。私は直さなくてもいいと思います。
子どもの群れというものは、その中にいろいろな子がいます。発音が違っていても、子どもたちは「この子の『てんてい』は『せんせい』のことだね」と受け入れてくれます。しゃべりたい気持ちがあって、聞きとろうとする仲間や家族がいる。その心地よさがなによりも大事です。

発音が難しい音がある

回答:田中春野さん

例えば「さかな」が「たかな」になるなど、「さ行」が「た行」になるようなケースはよくあります。「さしすせそ」「ざじずぜぞ」「らりるれろ」や「たちつてと」の「つ」などは、発音が難しい音なのです。発音は、舌や唇の動き、見ためからのまねしやすさなどに違いがあり、発達する順番があります。まだ「さ行」が上手に発音できなくても、心配する必要はありません。矯正しなくてもいいでしょう。

言えない音に注目するより、話す内容に注目する

回答:田中春野さん

言えない音に注目するよりも、話してる内容に注目して聞いてあげることが大事です。子ども自身が話したい気持ち・意欲を、大人がそいでしまってはいけません。会話は楽しいという経験をたくさんできるといいですね。

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