何でもネガティブな言動… これってホンネ?

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2022/12/10

出典:すくすく子育て[放送日]2022/12/10[再放送]2022/12/15

長男は、工作をするのが大好きです。工作を始めたころはハサミや紙を使うのに夢中で、私はあえて「こうしなさい」と言わず、自由にやらせていました。うまくできたときにはニコニコしながら見せてくるので、「上手にできたね」とほめるようにしていました。
でも、2歳半を過ぎたころから、うまく貼れなかったり、思うように切れなかったりすると、途中で諦めてしまうことが多くなりました。投げ出したときに「もう1回最初からやってみよう」と声をかけても、「もうやらない!」と言います。何でもネガティブなことを言い返すので、それが本音なのか気になっています。
(お子さん1人のママ・パパ)

物と対話するような遊びがしたいのに仕事のように感じてしまっている

回答:鈴木八朗さん

子どもが夢中で紙を切っていると、工作好きに見えると思います。でも、実は、ハサミを動かすと紙が切れる、手を動かすと絵が描ける、体を使って物を動かすと物に変化があること自体が、物と対話しているようで楽しいと感じる場合もあります。
でも、工作が「うまくいった・いかない」「できた・できない」といった見方になると、仕事のようになってしまいます。例えば、工作の完成形があると、上手・下手といった評価がでてきてしまいます。

工作の工夫や過程、物と関わっている姿自体をほめる

回答:鈴木八朗さん

子どもが工作でできた部分だけではなく、物と関わっている姿自体をほめてあげてください。例えば「集中してるね」「やさしく置けたね」「背伸びして工夫して、背の高さまでできたね」など、その子なりの工夫や過程、一生懸命さなどの目に見えない思いを含めてほめてあげる。すると、子どもは「自分を認めてくれてるんだな」と感じて、工作することへの安心感ができていきます。「不安だ」「やりたくない」と言っていたのに、気づけば工作しているといったことが起こると思います。

上手にやりたい気持ちがとても強いことも

回答:帆足暁子さん

思うように工作ができなかったときに、パパが「もう1回最初からやってみよう」と提案していましたね。いい提案だと思います。でも、「もうやらない」と言って泣いて、それが、そのときの本音だったのでしょう。それだけ泣くのは、「本当は上手にやりたい」という気持ちがとても強いからだと思います。

選択肢を与えて子どもに選んでもらう

回答:帆足暁子さん

3歳のころは自分が決めたい時期です。子どもが少し落ち着いたら「今日はこれでやめる? それとも、ママが1個だけお手伝いしてやってみる?」のように選択肢を作って、子どもに選んでもらうのはどうでしょうか。子どもは自分で選んだことをきちんと受け入れてくれます。それが、だんだん親が言わなくても自分で「どうしようかな?」「ここでやめようかな、それとも誰かに1つだけ助けてもらおうかな?」と思えるようになります。自分で次のステップに進めるのです。そのように、子どもに合った関わり方を見つけていくことができると思います。

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