おうち以外で子どもはホンネを言うの?
子どもは、おうち以外で本音を言っているのでしょうか。鈴木八朗さんが園長を務める保育園の子どもたち(年長)に、「ママ・パパに言いたいこと」を聞いてみました。
―― ママ・パパに言いたいことはありますか?
〇ママたちは怒ると怖いから、もう少しやさしくしてほしい。
〇おもちゃとか片づけるときに手伝ってほしい。「片づけて」って言っても、手伝ってくれないもん。
〇パパとママと一緒に寝たいけど、パパは「ベッドがいい」って言ってママと寝れないの。
〇言いたいことはありません。でも、おもちゃを買ってもらいたい。
〇棒とか作るときに、危なそうだからママにすぐに捨てられる。それが嫌。作りたいのをママにいいか気にしている。
最近あった、悲しいできごとを話してくれる子どもたちもいました。
〇公園に行けなかったとき悲しかった。今日はちょっと時間がないから行けないよって。
〇楽しかったけど逆に嫌なことが起こることがある。例えば、保育参観でお父さんが来たけど、ちょっとしか楽しく遊べなかったから、すぐに帰っちゃったからショックを受けた。それで寝てるときに泣いた。いつも遅お迎えだから、たまには早お迎えになってほしいから困っているんだよ。
言うことも言わないことも、子どもの成長に大きな役割を持つ
コメント:帆足暁子さん これを聞いた親たちは、「初対面の取材の方には言えるのに、どうして私に言ってくれないの?」と思うかもしれません。でも、子どもたちは「やさしく怒ってほしいな」と思いながらも、「それなら〇〇をしなければよかった」のように、自分の中でいろいろな気持ちを感じながら調整しているのです。そこから、次の自分へと成長していく。 おうち以外で言っていることや言わないことも、子どもの成長に大きな役割を持っていると考えて、ゆとりを持って、おおらかにみていきましょう。
子どもの「今」を大事にする
コメント:鈴木八朗さん 子どもは「今」を生きているので、ここで言ったことも、あとですっかり忘れてしまうこともたくさんあります。「今はそうなんだ」と思って、子どもの「今」を大事にしてあげましょう。
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