どうすれば子どもはホンネを言ってくれるの?
娘は、下の子が生まれてから子守や家事を自分から手伝ってくれるようになりました。ただ、買い物のときは様子が違って、「おもちゃ買わないよ」「お菓子買わないよ」と言うようになったんです。でも、あとでパパや祖父に「おもちゃを買ってほしい」と言っていたようです。もしかすると、私には本音を言えなくなったのかなと感じています。どうすれば子どもが本音を言ってくれるようになりますか?
(お子さん2人のママ)
(お子さん2人のママ)
ママが大好きだから困らせたくない
回答:鈴木八朗さん お子さんは、「自分がお姉ちゃんだ」と自覚していて、心の中で望んでいること全部がかなえられるわけではないと、だんだんわかってきた段階なのでしょう。そして、やはりママが大好きだと思います。ママを困らせたくない思いから、「買わないよ」と言ったのかもしれません。そこで「それ、欲しいの?」と声をかければ、お子さんなりの思いが出てくるように感じます。
下の子ができると自分の気持ち・表現のしかたがわからなくなることも
回答:帆足暁子さん お姉ちゃんとして頑張りたい思いも、ママを助けたい思いも、どちらも本音だと思います。おもちゃを買ってほしいことも、きっと本音なのでしょう。 下の子ができると、今まで自分の気持ちだけでママ・パパと一緒にいたのに、下の子のことも考えて関わっていかないといけない。すると、自分の気持ちがどこにあるのかわからなくなって、どう表現したらいいのか葛藤する。特に、3歳ぐらいの時期によく起きることです。ママに本音が言えなくなったと考えるより、上の子なりに葛藤して、自分の気持ちを見つけていると考えてみましょう。
子どもの言葉を大事にしつつ、親が感じた気持ちを言う
回答:帆足暁子さん 子どもが気兼ねしているかもしれないと思ったら、「本当は買ってほしいんじゃない?」のように、自分が感じた子どもの気持ちを言ってみましょう。子どもの「買わない」という言葉を大事にしつつ、「私はこう感じているよ」ということも伝えるのです。すると、子どもも自分の気持ちの言い方がわかってくるのではないでしょうか。 例えば、お風呂で子どもがリラックスして、つぶやくようにポツポツと話をしてくることがあります。そういったお互いが気持ちよく一緒にいられるようなときに、本音で言葉を交わすことができるといいですね。
ソーシャルスキルをつくる上で本音を伝えられることは大事
回答:帆足暁子さん 人と関わるときに本音で話ができると、本当に言いたいことを伝えられるので、相手からもきちんと答えが返ってきます。このことを学習していくと、今後大きくなっても、自分の気持ちをきちんと伝えて、相手に自分をわかってもらえるようなコミュニケーションができます。ソーシャルスキルをつくる上で、本音を相手に伝えられることがとても大事なのです。
本音を出しやすい場所がある
回答:鈴木八朗さん 親には本音を言えないけど、友だちには言えることがあります。例えば、保育園のような空間では、子どもは人から評価される対象になりません。そんな、子どもがありのままでいることが認められている場所では、本音が出やすいものです。そういう場を、保育園や幼稚園、家庭でも持てるといいかもしれません。
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