自然あそびで、子どもはどう育まれていくの?
今回、番組「すくすく子育て」のアンケートには、各地の親子から「自然の中でこんなふうに遊んでいるよ」という声が届きました。
2年ほど前、自然にかこまれた、かつて祖父母が住んでいた空き家に移り住みました。畑のある庭は、子どもの遊び場です。 ここには、いろいろな発見があります。例えば、サトイモの葉が水を弾くことがわかって傘にして遊んだり、触れるとおじぎをしてくれるオジギソウで楽しんだり。子どもは植物が色や形を変えていくことに興味があるようです。パパは自然での遊び方をいろいろ覚えていたので、ママはそれを見て思い出して、親子で季節の変化を見つけて楽しむ毎日です。 (お子さん2歳7か月のご家族)
子どもたちは、野山を主なフィールドとする「森のようちえん」に通っています。毎日森の中で遊び、松ぼっくりを拾ったり、柿の花を見つけたり、大人は見過ごすような自然の中の不思議なことに気づきます。 例えば、朽ちた木を観察して、アリがいっぱいいることを発見するなど、いろんなことを学んでいるようです。 こちらの沢あそびには、秘密があります。1か所、粘土が採れる場所があるのです。このことは、子どもたちの間で代々受け継がれているそうです。 子どもたちは、観察や挑戦、コミュニケーションなど、自然あそびを通じてさまざまなことを経験しています。 (お子さん6歳・3歳11か月のご家族)
―― 自然の中の遊びで子どもはどう育まれていくのでしょうか?
「やってみよう」「なんでだろう」という興味が科学的好奇心につながる
回答:多田多恵子さん サトイモの葉を傘にして遊んでいましたね。水を弾くのは「ロータス効果※」といって、最先端の技術につながっていることなんですよ。何かがあったときに、実際に触れたり・水をかけてみたり、そういった「やってみよう」「なんでだろう」という興味が、科学的好奇心を呼び覚まします。 自然の中には、おもしろいことがたくさんあります。傍観しているだけではわからないことが、自分からいろいろ試してみることで発見できるのです。そういった経験が、将来的に自分の土台になっていくと思います。 ※ロータス効果/ハス(英名:ロータス)やサトイモの葉に見られる微細な突起が水を弾く現象
自然あそびは頭も体も心も動く
回答:大豆生田啓友さん まさに、自然あそびは頭も体も心も動きます。幼児期の自然体験は、その後の「自分って結構いいな」と思える自尊感情や、いろんなことに関わってみようとする社会性・積極性につながるという研究もあります。
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