保育園・幼稚園・認定こども園、それぞれどういうもの?
先輩ママ・パパに話を聞いた中で、認定こども園に通ってる人もたくさんいました。保育園、幼稚園、認定こども園は、それぞれどういうものなのでしょうか。
認定こども園は、保育所と幼稚園の機能をあわせ持ったもの
回答:大豆生田啓友さん 認定こども園は、保育所(保育園)と幼稚園の機能をあわせ持ったものと理解するのがよいでしょう。
保育所(保育園)は、保護者が就労や介護などで、保育を必要とするとき、0~6歳の子どもを預けることができます。幼稚園は、基本的には3~6歳までの子どもが通うことができます。そして2006年に、両方の機能をあわせ持つ認定こども園が創設されました。共働き家庭が増え、長時間預かってほしいという親のニーズなどから、幼稚園が認定こども園に変わるケースも増えています。
現在、2歳児クラスまでの小規模保育所に通っていて、卒園後の3歳からは幼稚園を考えています。保育園のよさもわかるのですが、保育園は保育、幼稚園は習いごともするというイメージがあります。小学校の勉強や集団生活を考えると、幼稚園のほうがいろいろ教えてくれるのではないかと思うのですが、実際はどうなのでしょうか。
(幼稚園希望のママ・パパ)
(幼稚園希望のママ・パパ)
幼稚園・保育所・認定こども園は、同じ教育機能を持つ
回答:大豆生田啓友さん 幼稚園は教育をするところ、保育所は保育だから生活中心、というイメージがあると思います。でも今は、幼稚園も、保育所も、認定こども園も、すべて同じ教育の機能があります。「保育所には教育がない」と考えるのは大きな間違いです。
キーワードは主体的で対話的で深い学び
回答:大豆生田啓友さん ここでいう「教育」をどう考えるかも大事です。今、教育の方向性が大きく変わり、「主体的で対話的で深い学び」がキーワードになっています。保育所・幼稚園・認定こども園だけでなく、学校を含めた方針です。国の「幼稚園教育要領」や「保育所保育指針」でも「遊びが大事」と書かれています。今の保育所・幼稚園・認定こども園が、その方向性を大事にしていることは、共通理解として考えてよいでしょう。 主体的であるときに、人はよりよく学びます。そのため、遊びの中で学ぶことがポイントになるのです。
単に小学校の準備ではない
回答:大豆生田啓友さん 保育所・幼稚園・認定こども園の教育で大事にしていることは、「単に小学校の準備ではない」という言い方をしています。例えば、「小学校の授業の45分、きちんと座れるようにする」というよりは、「自分が何かに夢中になって興味を持つから、結果的に人の話を聞く。みんなである程度の時間を一緒に座って聞く」と考えるのです。 走り回るような子どもでも、自分の好きなことが満足にできていると、好きなことが抑え込まれるより、だんだん力を発揮するようになります。その時期は少し気になるかもしれませんが、長期的に見ると子どものよさが出てきます。それぞれの子どもの個性を大事にすることも、重要な視点なのです。
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