昼寝と夜の睡眠のバランスはどのぐらいがいい?
娘は入眠に時間がかかりすぎて、睡眠不足になっていないか心配です。朝は6時半ごろ自分で目を覚まして起きてきます。朝ごはんのあとは、散歩したり、部屋で遊んだり、日中はいろいろと活動しています。昼ごはんまでは順調ですが、そのあとの昼寝がうまくできません。ぐずってなかなか寝つかず、1時間ぐらいかかることも。
昼寝から起こすのも大変です。夜の睡眠に影響しないように、寝ついてから1時間ぐらいで起こすようにしていますが、完全に起きるまでは機嫌が悪く、1時間ぐらいぐずっていることもあります。そのせいなのか、夜も寝つくまで時間がかかります。すっきり起きるまで昼寝をさせると、2~3時間ぐらいは寝て、その場合も夜寝るのが遅くなってしまいます。
昼寝と夜のバランスはどれぐらいがいいのでしょうか。改善できることはありますか?
(お子さん1歳11か月のママ)
昼寝から起こすのも大変です。夜の睡眠に影響しないように、寝ついてから1時間ぐらいで起こすようにしていますが、完全に起きるまでは機嫌が悪く、1時間ぐらいぐずっていることもあります。そのせいなのか、夜も寝つくまで時間がかかります。すっきり起きるまで昼寝をさせると、2~3時間ぐらいは寝て、その場合も夜寝るのが遅くなってしまいます。
昼寝と夜のバランスはどれぐらいがいいのでしょうか。改善できることはありますか?
(お子さん1歳11か月のママ)
※ご相談のお子さんの睡眠日誌
※夜の睡眠時間の合計は、前夜の就寝時間から当日朝の起床時間で計算
※金曜日、土曜日の昼寝のあとの色が違う時間は起きてからぐずっている時間
夜にまとめて寝ることができないうちは昼寝で補う
回答:池田裕一さん 子どもが生まれたころは、1日のうちに何度も寝る・起きるを繰り返す「多相性睡眠」で、徐々に夜まとめて寝ることができるようになります。その過程で、夜寝るだけでは足りない部分を昼寝で補います。3歳ごろまでは昼寝が必要な場合が多いのですが、もっと早い段階で必要でない子も、5歳ぐらいまで必要な子もいて、個人差があります。
様子を見ながら「昼寝をしない」など試してもよい
回答:池田裕一さん お子さんの場合は、もしかするとあまり昼寝が必要でなくなっているかもしれません。遊びやごはんなど、日中の活動がきちんとできている形で、少しずつ昼寝を短くしたり、昼寝をしない時期をつくってみたりしてもよいと思います。例えば、様子を見ながら、2~3日試して、また戻してみてもいいでしょう。
午後3時以降は昼寝をさせない
回答:池田裕一さん 大人でも、午後の3時以降に昼寝をすると、夜の睡眠に影響するといわれています。子どもも、少なくとも3時ぐらいまでには昼寝を切り上げましょう。あまり遅い時間まで昼寝させないことも大切です。
いろんなことにアンテナを張っている子は、寝るのに時間がかかる
回答:工藤佳代子さん 寝つきがよかったり、時間がかかったり、いろいろな子がいます。保護者から、寝つきが悪いことで質問を受けることもありますが、「パソコンでアプリがたくさん動いていると、シャットダウンに時間がかかることに似ています」と答えています。 いろんなことにアンテナを張って、いろんな刺激を受けているタイプの子どもは、それらを1つ1つ閉じることに時間がかかるのです。とてもよく遊ぶ子、集中力の高い子は、寝るのに時間がかかることもあります。でも、本人も自分とのつきあい方を感じながら成長している時期なので、寄り添ってあげることがとても大事です。
眠りが浅いタイミングでやさしく起こす
回答:工藤佳代子さん 昼寝から起こすときにぐずるのは、眠りが深く、気持ちよく寝ているときに起こされて、びっくりしているのかもしれません。起こすタイミングを見計らってあげてもいいですね。例えば、寝返りをうったり、少し音に反応したり、そのような様子を見て、眠りが浅いときにやさしく起こしてみましょう。ぐっすり深く眠っているときよりは、眠りから戻ってきやすいと思います。
子どもがスムーズに眠りに入るためのヒント
ここで、工藤佳代子さんが勤める保育園での昼寝の様子をみながら、子どもがスムーズに眠りに入るためのヒントを聞きました。
解説:工藤佳代子さん
こちらは、お昼寝の場所です。午睡の時間になると、遊ぶ場所とは別にくつろげる場所として、畳のスペースにお布団を敷いています。
夜の睡眠とは違うので、室内はほどよい明るさに調整しています。カーテンを閉めますが、遮光カーテンではなく自然な昼の光が入るようにしています。
子どもたちは自分のお布団が大好きです。午前に思い切り遊び、ごはんでおなかが満たされ、周囲の友だちもみんな眠るので、家庭よりは寝る雰囲気ができやすいと思います。
遊び、ごはんという流れから心地よく休息できていると、「自分の体がこんな感じになったら、お布団にごろんとすると気持ちいい」といった経験が積み重なり、「自分で眠る」習慣が身につきやすいのです。
保育園の昼寝の環境を、家で応用できますか?
子どもがリラックスして眠りたくなるために
回答:工藤佳代子さん まずは、午前中にたくさん遊ぶこと。食事など、生理的な欲求が満たされること。そして、何より安心できる人と一緒にいると、子どもはリラックスしていきます。そういった環境は、家庭でもつくれると思います。
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