子どもがものを口に入れたり人をかんだりする… どうすればいい?
次男(1歳5か月)は、おもちゃを口に入れてしまいます。最近では、いきなりかみついてくるようになりました。本当に痛くて、あざになっています。最初は「やめてね」と言っていても、途中で「やめてよ!」と怒ってしまうこともあり、それもよくないと思っています。長男のときにはなかったので、いつまで続くのか心配です。
(お子さん2歳9か月・1歳5か月のママ)
(お子さん2歳9か月・1歳5か月のママ)
口に入れて確認しながら学ぶ時期がある
回答:草川功さん 子どもは生後6~7か月ぐらいから手でものをつかむようになります。最初は手全体を使って、大きいものをつかむだけなので、つかんだものをなめるだけで済みます。指でつまめるようになると、口に入るような小さいものも持てるようになります。ちょうどそのころ食事をするようになり、手づかみで食べることもあります。何でも口に入れて確認しながら学んでいくんですね。そこで、食べものは口に入れていいけど、そうじゃないものはだめだと言われても、子どもにとっては難しいわけです。
1歳半ごろでおさまっていくが個人差も
回答:草川功さん 口にものを入れるのは、1歳前後ぐらいから始まって、1歳半ごろにはおさまることが多いのですが、個人差はあります。お子さんの場合は長引いているのかもしれません。でも、半分ぐらいの子どもに見られることなので、不思議ではありませんよ。
ことばにできず伝わらないと、かむことがある
回答:草川功さん 1歳前後になると、自分にしてほしいことなど、いろいろなことがでてきます。でも、まだことばにできず、伝えることができないと急にかむといった行動にでることがよくあります。親に子どもの歯形がついていることは、めずらしくないんですね。ただ、一生かみ続けることはなく、必ずやめていきます。考えているうちに、いつの間にか落ち着いていくでしょう。
口唇欲求が残っていて口に入れる傾向がある
回答:岩立京子さん 映像をみると、お子さんはおしゃぶりを口に入れたがっていたようなので、まだ口唇欲求が強いのかもしれません。赤ちゃんは、何でも口で世界を探索していきます。お子さんの場合は、それがまだ残っていて、少し口寂しい。それで、いろいろなものを口に入れる傾向があるのだと思います。
親の注意を引きたい場合も
回答:岩立京子さん 上のお子さんとの関係で、このような行動が増幅されている可能性もあります。親に自分のほうを向いてほしくて、口にものを入れて親の反応をうかがう。そのような、注意を引くための行動である場合も考えられます。
かまれたときは、痛さと感情を伝える
回答:岩立京子さん かむことを感情的に怒る必要はありません。ただ、かませておくだけだと、子どもが、相手にどんな痛みを与えているか、わからないままになってしまいます。「イタタタタ」と言ったり、かまれたあとを見せたり、痛くて泣く演技をしたり、痛さや感情を伝えてください。子どもが学べることが大事です。ただし、大げさに痛がって、かみつきごっこのような遊びにならないように気をつけましょう。
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