子どもが急に走り出して危ない… 子ども用ハーネスをつけてもいいの?

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2022/07/09

出典:すくすく子育て[放送日]2022/07/09[再放送]2022/07/14

娘(2歳4か月)は、お出かけのときになかなか手をつないでくれません。「ひとりで歩きたい」という気持ちがあるようですが、急に走り出すこともあり、車道があるような場所では危ないので不安です。子どもの安全のため「子ども用ハーネス」をつけたほうがよいか考えています。

両手がふさがっているときはハーネスが便利だと思います。一方で、ハーネスが子どもの体にダメージを与えたり、歩行者がハーネスのひもに引っかかったり、エレベーターなど扉に挟まったりなど、心配もあります。命を助けたいハーネスが、悪い方向に働くことはないかと気になっています。
(お子さん2歳4か月のママ・パパ)

まずは、ことばと関わりで伝える

回答:岩立京子さん

お子さんの場合は、ことばの発達も進んできているころなので、まずは、ことばと関わりで伝えてみてください。例えば、「危ないよ。車が来てぶつかってしまったら、けがをして遊べなくなるよ」のように、危険であることを伝えます。また、「ママは悲しい」のように、親の気持ちも伝えるなど、子ども自身が考えるような方向で関わっていくのがよいでしょう。
子ども用ハーネスを使うことをどう思いますか?

危険な場所で短時間の使用にメリットがある

回答:草川功さん

子ども用ハーネスは、新しいものではなく、欧米などでは何十年も前から使われています。車が多いなど、危険な場所でつけていると安心できますよね。そのような場所で、短時間だけ使用するのは、ひとつのメリットだと思います。

使い方によっては子どもの体の負担になることも

回答:草川功さん

子どもが、ハーネスをつけたまま急に走ると、抑えつけられることになります。つけている場所によっては骨に当たる、サイズが合っていない場合は腹部を圧迫するなど、物理的な影響が出ても不思議ではありません。よいハーネスであっても、サイズの違いや装着のしかたによっては、子どもへのダメージになることがあります。使い方に気をつけることが大切です。
また、ハーネスのロープが長すぎると、心配しているようにまわりの人の迷惑になる可能性もあります。

子どもが判断する力が育ちにくくなる可能性も

回答:岩立京子さん

子ども用ハーネスのメリットは、危険を防げることですね。一方で、ひもに引っ張られて反射的に止まることを学んでしまうと、自分で危険だと思ったり、そのときどうするか考えるなど、大事だといわれている自律的な判断や自分でコントロールする力が育ちにくくなる可能性もあります。

親は毅然とした態度で伝える

回答:岩立京子さん

事故が起こってからでは取り返しがつきません。例えば「道路のある場所ではハーネスをつける。つけないなら手をつなぐ。そうしないと公園には行けない」と伝えるなど、親は毅然とした態度で対応しましょう。

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