負担のない安全なだっこを教えて!

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2022/06/25

出典:すくすく子育て[放送日]2022/06/25[再放送]2022/06/30

だっこを習ったことがなく自己流なので、子どもの体に負担がないか心配です。落としたくない気持ちが強くて、両手でガッチリと固定しているので、子どもがきつくないか気になります。私も肩や腕に力が入り過ぎて、体が悲鳴を上げています。最近は腰痛も出てきました。子どものためにも、私のためにも負担のない正しいだっこで、かつ安全なだっこのしかたを知りたいです。
(お子さん5か月のママ)

快適なだっこのポイントは、高め・密着・子どもの姿勢

回答:平尾時栄さん

「正しいだっこ」という表現をよく聞きますが、何が正しいかではなく、安全で快適なだっこが大切だと思っています。今のだっこに負担を感じるのであれば、少し楽になる工夫があります。快適なだっこのポイントは、「高め・密着・子どもの姿勢を整える」の3つです。この3つをおさえただっこのしかたを紹介します。

縦抱き(コアラだっこ)のしかた

解説:平尾時栄さん

生まれたてで赤ちゃんがやわらかい時期のだっこが難しいという話をよく聞きます。だっこにはいろんな方法がありますが、そんな時期におすすめの方法です。

まず、寝ている子どもの体の下に手を差し込みます。

自分の体をたおして子どもを迎えに行き、体にぴったり引き寄せます。

そのまま子どもと体を一緒に起こします。この状態で、すでに高い位置でだっこができています。
※低月齢の場合は首・背中をしっかり支えましょう

子どもを高めの位置でだっこするのがポイントです。顔が近い、子どものお尻がだっこする人のおへそあたりになるのが目安です。

続いて、子どもがしがみつきやすい姿勢に整えます。

通常、赤ちゃんの両膝と股関節は「Mの字型」に、自然に開脚しています。

このMの字型の自然な開脚状態を保てるのが「コアラだっこ」です。まるで、コアラが木につかまっているように見えますよね。股関節脱臼などのトラブル予防にもなるため、コアラだっこが推奨されています。

子どもの肛門が、だっこする人に向くように、骨盤をくるっと手前に巻きつけてあげると、足の位置も定まりやすく、フィット感がでてきます。
密着する面を広くすることもポイントです。親子が寄り添っている状態で、接地面が広いと、重心がひとつになるので軽く感じます。子どもが自分でしがみつきやすい姿勢に整えてあげることは、負担が少なく、親子ともに快適なだっこにつながります。

子どものお尻を手のひらで支えていると、手首を痛めやすくなります。できるだけ体の中心に近いところを使っていきましょう。手のひらではなく、腕に座らせて支えると負担が少なくなります。
また、腕が疲れてきたら、上に向けていた手のひらを下に向けると少し楽になります。手のひらを上にした状態と、下にした状態だと、使う筋肉が変わるのです。

横抱きのしかた

解説:平尾時栄さん

縦抱きから横抱きにするときは、子どものお尻と体の上のほうを支えて、ゆっくり向きを変えてあげます。

手足が自由になり過ぎてると、子どもが落ち着かないので、手足を自分で見れたり触れたりする体の中心にもってきてあげるとよいでしょう。


パパがだっこするとすぐに泣いてしまい、どうしてもママに頼ってしまいます。
(お子さん6か月・4歳のパパ)

保育士がだっこしても泣く。パパは自信を持って

回答:小崎恭弘さん

ママの手が痛い・腰が痛いところを見ると、パパも頑張ろうと思いますよね。でも、ふだんママが育児の中心だと、パパは自信がなく、どうしていいのかわからなくて、子どもに泣かれると不安になることもあるでしょう。でも、私たちプロの保育士でも、子どもは泣くときは泣くのです。ママでないと絶対にだめなわけではありませんよ。
パパが不安な気持ちで子どもに接していると、その気持ちが動作にあらわれ、子どもにも伝わります。もう少し自信を持って、「パパがやるよ」というような意気込みでやってみましょう。

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