子どものいたずらに、どこまでつきあえばいい?
娘と一緒に外出していると、わざと靴を片方だけ脱いで走り出すことがあります。どうしてそんなことをするのかわかりませんが、そこでパパやママに追いかけられることを楽しんでいるようです。かわいいいたずらだと思って対応していますが、しつこいと思うときもあり、どこまでつきあえばよいのか悩みます。
(お子さん4歳8か月のパパ)
(お子さん4歳8か月のパパ)
遊びは面白いルールをつくることで始まる
回答:汐見稔幸さん 子ども遊びというものは、何かおもしろいルールをつくることから始まります。お子さんは「片方の靴を脱いだら追いかけっこする」という、初歩的なルールのある遊びをつくっているわけです。やはり、パパ・ママと遊べることが楽しいのだと思います。
疲れているなど理由があれば、きちんと断ることも大事
回答:汐見稔幸さん 疲れているときなど、やめさせたいときは、「パパはちょっと疲れているから、今日はできないよ」と丁寧に伝えてみてください。そうすれば、子どもは、つきあってもらえないと遊びが成立しない、「できる日」と「できない日」があるとわかっていくでしょう。子どものほうも、遊びを始める前に「もう少しパパの様子を見よう」となるかもしれません。
私は、叱ったり怒ったりすることができない性格です。以前、車道に飛び出そうになって危険なこともありましたが、叱ることができませんでした。ママからは「ちゃんと叱ってほしい」と言われますが、怒るような言葉がなかなか出てきません。
怒るのではなく断ることもできる
回答:汐見稔幸さん 怒らないのは、パパのいいところでもあると思います。怒るのが難しいときは、「ダメ」と叱らなくても、「一緒に遊べないよ」と断ればいいのです。
危険なことは説明して、別のルールを設定する
回答:松井智子さん お子さんの年齢だと、相手の反応を期待しながら、わざとしているところがあると思います。親があわてて追いかけてくれる反応を期待しているのでしょう。 ただ、車道に出てしまうのはとても危険なので、危ないことを説明してください。物事の因果関係もわかるようになっていく時期なので、きちんと「ここから出ると、車が来て危ない」と話して、例えば「車道には出ない」という別のルールとして決めてみるのもいいでしょう。
子どもは、どこから危険なのか、境界線があまりわかっていないのでしょうか?
「楽しい」が優先するので、目に見える境界線を決める
回答:松井智子さん 子どもは、まだ経験値が少ないため、大人のような恐怖心が弱く、楽しいことが優先されがちだと思います。だから「ここから向こうへは行かない」のように、目に見える形で境界線を説明して、ルールとして決めてみてください。ルールを決めておけば、ときには子どものほうから「ここから向こうに行ったらだめなんだよ」と、得意になって教えてくれるかもしれません。
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