気持ちに寄り添いすぎると、わがままにならない?
子どもの気持ちに、できるだけ寄り添いたいと考えています。子どもが自分の気持ちを受け入れてもらえることを経験して、自己肯定感などにつながればと思っています。ただ、受け入れることで、わがままに育たないか少し心配です。
例えば、ブランコ遊びを「やめたくない」と言うとき、遊びたい気持ちを尊重して「あと5回ね」のように言います。それでもやめないときは、よくないと思いながも「お菓子あげるから、やめようね」とモノを使ってしまいます。一旦「ダメ」と言ったことを、「いいよ」と許してしまうこともあります。
子どもを尊重したいけど、どこまで言うことを聞いていいのか線引きが難しいと感じています。
(お子さん4歳・2歳4か月のママ・パパ)
例えば、ブランコ遊びを「やめたくない」と言うとき、遊びたい気持ちを尊重して「あと5回ね」のように言います。それでもやめないときは、よくないと思いながも「お菓子あげるから、やめようね」とモノを使ってしまいます。一旦「ダメ」と言ったことを、「いいよ」と許してしまうこともあります。
子どもを尊重したいけど、どこまで言うことを聞いていいのか線引きが難しいと感じています。
(お子さん4歳・2歳4か月のママ・パパ)
気持ちを「受け入れる」と「受け止める」には違いがある
回答:坂上裕子さん 子どもの気持ちを「受け入れる」という表現を使っていますが、「受け入れる」と「受け止める」には違いがあります。「気持ちを受け入れる」が、行動(要求)を実現することだとすれば、「気持ちを受け止める」は、まずは「わかった」と、気持ちに共感することです。つまり、要求は「わかった」けど、実現してあげられないこともある。実現の是非の判断は、親の仕事なのです。
できないときの気持ちにも共感する
回答:坂上裕子さん 子どもの要求に応えられないときは、「これができなくて悲しいよね」といった声をかけて、要求がかなわなかったときの気持ちにも共感することが大事です。親が気持ちを受け止めることで、子どもは自分の気持ちに向き合うことができ、目の前の状況に折り合いをつけられるようになっていきます。
気持ちに寄り添おうとして、どうしても甘やかしになりがちです。どうしたらいいでしょう?
場当たり的に対応しない、モノで釣らない、はっきりと伝える
回答:髙祖常子さん 気持ちに寄り添うことと、甘やかすことは、全く別のことです。「甘やかす」とは、すべて子どもの言いなりになってしまうこと。そうならないように線引きするには、2つのポイントがあります。 ひとつめは「場当たり的に対応しない」ことです。イヤイヤが続くと、親は根負けして「いいよ」と許しがちです。子どもは「昨日はダメだったのに、今日はいいんだ」「ぐずれば通るんだ」と思ってしまいます。甘やかさないために、「ダメ」なことは「ダメ」と、ぶれずにはっきり伝えることが大事です。 次に、モノで釣らないこと。「ぐずるともらえる」「ぐずるとこれができるようになる」のように、子どもの判断基準がいろいろになってしまいます。 大騒ぎ・大泣きをするかもしれませんが、きっぱりと言っていくことが大事です。例えば、お気に入りの絵本やおもちゃなど、気分転換を手伝うためのモノがあるといいかもしれません。
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