ハイハイをしないけど、成長が遅れている?
息子(1歳)はハイハイをあまりせず、腕だけではっているような「ずりばい」が続きました。母子手帳や育児書には、8~9か月ぐらいで「つかまり立ち」をすると書いてありますが、1歳になってもまだでした。コロナ禍の影響で児童館などへのお出かけが減ったことも原因のひとつかもしれません。子どものペースを見守りたいのに、どうしても焦ってしまいます。
その後、つかまり立ちをしたことで少し安心しましたが、それでも成長が遅れているのではないかと心配です。
(お子さん1歳のママ)
その後、つかまり立ちをしたことで少し安心しましたが、それでも成長が遅れているのではないかと心配です。
(お子さん1歳のママ)
育児書は目安として使う
回答:汐見稔幸さん 私も育児書を書いているので、「本と違うと感じて悩んだ」と聞くと、責任を感じます。 ある育児書では、はじめに「この本に書いてあることを信じてはいけません」と書いてあります。「平均値を書いていますよ」という意味なんです。平均値といっても、0~100まであっての平均50と、45~55の平均50では全く意味が違いますよね。育児のほとんどは、0~100と言えるぐらい子ども一人ひとりのペースが違います。 子どもが「本に書いてあるのとちょっと違うな」と思ったら、「この本はうちの子のことを書いていないね」と考えてください。育児書は、何かを考えるための目安として使いましょう。
ハイハイをしないで成長する子もいる
回答:汐見稔幸さん よく「“ハイハイ”が大事」「“ずりばい”がある程度できたら、次は“高ばい”」といったことが言われますが、これらはあくまで赤ちゃんの動きに名称をつけただけで、順番通りにできるようになるわけではありません。 ほとんどハイハイをしないで成長した人はたくさんいます。ハイハイは、医学的に必ずしなくてはいけないプロセスではないのです。
子どもは動きたいという意欲で体を動かす
回答:汐見稔幸さん 子どもは、自身の動きたいという意欲で体を動かします。正しい動かし方、ハイハイのしかたなどはありません。VTRでお子さんの様子を見ると、自分のやり方で、とても速いスピードで動いていましたよね。健康に育っていると思います。「ハイハイ」をしないことを気にしなくても大丈夫ですよ。
ずりばいだけでも心配ない
回答:岩立京子さん VTRから、お子さんの力強さを感じました。腕の力が強く、体幹の動かし方のバランスがいいので、このような動き方ができるのでしょう。全く問題ないと思いました。私の子も、ずっと片足を上げたままのずりばいでしたよ。 コロナ禍で孤独な育児になりがちで、心配になる気持ちはとてもよくわかります。
PR