外に出てもすぐにだっこ! これで運動になる?
最近、長女(1歳3か月)は、靴を履いて外出できるようになりました。でも、外に出ることは好きなのですが、気分が乗らないと、すぐにだっこをせがみます。外出してもだっこが多いので、運動量不足にならないか心配です。子どもが体を動かすように、積極的に働きかけたほうがいいのでしょうか?
(お子さん1歳3か月のママ)
(お子さん1歳3か月のママ)
子どもの成長に応じて「あそび」も変わる
回答:福井聖子さん 子どもは少し大きくなるだけで、やりたがることが数か月でも変わっていきます。成長に応じて「あそび」も変わっていくのです。 赤ちゃんは、光や風などを五感で感じる「感覚あそび」の時期です。「あったかいね」「冷たいね」など、子どもが感じていそうなことを言葉にすることで感覚と言葉がつながっていくといいます。よく歩くようになったら、追いかけっこなどをして楽しめます。そして、走るようになったら、「よーいドン」や吹き流しなどを楽しめます。「よーいドン」を教えると、「よーいドン」と言うだけで走り出したりします。 3歳までの子どもは、何かを持って走るのも好きです。折り紙に短いひもを貼り付けるような簡単なたこでも楽しめますよ。
日光を浴びることで体に備わったリズムが整う
回答:福井聖子さん 日常的に日光を浴びることが、体にとっていい影響にもなります。まず「体内時計」の調節です。体内時計とは、体に備わったリズムのこと。朝起きて、日光を浴びてから、およそ14時間後に眠くなるようにセットされています。子どもの生活リズムを整えていくために、朝、太陽の光を浴びることも大切です。
外に出るだけで効果がある
回答:福井聖子さん 日光に含まれる紫外線は、ビタミンDを活性化します。ビタミンDは、骨や筋肉を丈夫にするだけでなく、免疫機能を上げるともいわれています。散歩だけで何もしなかったように思えても、外に出るだけで意外と効果があるのです。
五感で自然に親しむことが科学的好奇心の芽に
回答:大豆生田啓友さん 子どもは、草原のような場所に行くだけで、いろいろな葉っぱを手でつかんだり、匂いを嗅いだりします。科学的な好奇心の芽にもなるため、小さい時期に五感で自然に親しむことはとても大事なのです。自然の中には「これって、どうなっているんだろう?」「すごい」と、体全体で感じたり、不思議に思ったりすることがたくさんあります。 例えば、泥や砂の感触を楽しむことから始まって、次第に、その性質を生かすようになります。どうしたら泥だんごが作れるのか試行錯誤したり、夢中になって遊んだりする中で、たくさんのことを学んでいくのです。
自然の中での遊びは、子どもの心をどのように育みますか?
やりぬく力、探求心、チャレンジする力、意欲・社会性などを育む
回答:大豆生田啓友さん 何かに夢中になることや集中することが、「やりぬく力」の基本になります。それが、いろいろな興味・関心に広がり、もっと調べてみたい・知りたいといった「探究心」にもなります。泥を触ることにためらいがあるかもしれませんが、自分から泥に働きかけようとすることは、いろいろなことに「チャレンジする力」にもなっていきます。自然の中での遊びは、子どもの「意欲や社会性」を育てる上で、とても重要な側面を持っているのです。
PR