子どものかかりつけ医はいたほうがいい? どんな基準で見つけるの?

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2021/12/11

出典:すくすく子育て[放送日]2021/12/11[再放送]2021/12/18

娘はまだ5か月で、病気らしい病気になったことはありませんが、今後のことを考えると、頼れるかかりつけ医を見つけたいと思っています。予防接種のときに、近所にある、かかりつけ候補の小児科に行きましたが、流れ作業で、不安に感じていることを質問しても目を合わせてもらえなかったんです。ネットの評判には「対応がいい、話もよく聞いてくれる」と書いてありましたが、私たちの印象は違いました。かかりつけ医はどのような基準で選べばいいのでしょうか。
(お子さん5か月のママ・パパ)

ポイントは、通いやすい、対応・相性がいい、不安や相談に耳を傾けてくれる

回答:坂本昌彦さん

ポイントとしてあげたいのは3つです。1つ目は、通いやすいこと。困ったとき、すぐ頼れるかが大事です。2つ目は、子どもへの対応です。子どもとの相性も大事です。3つ目は、保護者の不安や相談に耳を傾けてくれるかどうかで、私自身は重視したいと考えています。

すぐに病院を変えるのではなく、何回か通院して判断する

回答:坂本昌彦さん

かかりつけ医を選ぶ際に、小児科医の立場から伝えたいことがあります。
子どもが熱を出したり、調子が悪いときに、小児科に行けばたちどころに診断がつくイメージを持っているかもしれませんが、実際には、必ずしもそうとは限りません。例えば、最初は熱が出ているだけで、原因がはっきりしない。でも、次の日にせきがひどくなったり、下痢やおう吐が出てきたりして原因がわかってくる。経過を追わないとわからない場合もあるのです。
そのため、最初に受診したときに「はっきりわからない」と言われたところで、すぐにだめだと考えずに、何度か通院してみてはいかがでしょう。医師も経過がわかるので、正確に病状を判断できます。
かかりつけ医がいるメリットは、どんなところにありますか?

医師が微妙な体調の変化に気づける

回答:坂本昌彦さん

かかりつけ医は、長く子どもを診ているので、だんだんと「この子はこういう子だな」とわかっていきます。そのため、以前受診したときとの様子の違いや、微妙な体調の変化も、はじめて診る医師に比べて気づきやすくなるのです。
また、かかりつけ医とコミュニケーションが深まることで、「こんなときは診てもらったほうがいい」など、保護者自身がレベルアップするきっかけにもなります。そうすることで、「次はこうしよう」といった行動や対応も変わっていくと思います。
ちなみに、医師もかかりつけの子どもがいるとうれしいものですか?

子どもを長くみることで、子どもの変化を家族と共有できる

回答:坂本昌彦さん

そうですね。小児科医のだいご味のひとつは、赤ちゃんからみていた子が、小学校に入って、中学校に入って、その成長を追うことができることです。例えば、「小さいときは、よくぜんそくの発作で病院に来ていたけど、最近は発作を起こさなくなったね」のように、成長に従って、その変化を家族のみなさんと一緒に喜べるのです。

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