介護のイライラ… 子どもへのしわ寄せが心配
78歳になる母が、徒歩10分のところにひとり暮らししています。去年、認知症と診断され、食事や入浴の介助が受けられるデイサービスを利用するようになりました。でも、母は行きたがらず、毎回けんかになってしまいます。とてもわがままになって、いろんな理由をつけて行きたがりません。
私の負担も増え、家でイライラするようになりました。そのイライラがいつも一緒にいる子どもに向かってしまいます。よくないとわかっているのに、嫌なのに、きつい言い方をしてしまいます。子どもも「ごめんなさい」とすぐ謝ってきて、私が追い詰めてしまっているのに、とてもつらくなります。どうにか自分の気持ちをコントロールできないかと思っています。
(お子さん小学校3年生・1歳4か月のママ)
私の負担も増え、家でイライラするようになりました。そのイライラがいつも一緒にいる子どもに向かってしまいます。よくないとわかっているのに、嫌なのに、きつい言い方をしてしまいます。子どもも「ごめんなさい」とすぐ謝ってきて、私が追い詰めてしまっているのに、とてもつらくなります。どうにか自分の気持ちをコントロールできないかと思っています。
(お子さん小学校3年生・1歳4か月のママ)
認知症であることを受け入れていく
回答:植木美子さん なかなか難しいことかもしれませんが、認知症という病気であることを、少しでも受け入れてあげてください。今は、認知症に関する本もたくさんあり、認知症の本人がどのように思っているかなど、少しずつわかってきたこともあります。やはり、いちばんつらいのは、忘れていってしまう本人なのです。
けんかになる場合は第三者を
回答:植木美子さん デイサービスに行く・行かないでけんかになってしまうような場合は、例えばケアマネージャーや送迎してくれる施設の方など、第三者に入ってもらうことで、うまくいく場合もあります。
介護される側も介護チームの一員に
回答:植木美子さん 「孫のために行ってくれる?」とお願いするのもひとつの方法です。例えば「今日は、あの子が行きたいところがあって、お母さんがデイサービスに行ってくれると、とても助かるよ」のように、いつもは介護されるお母さんも、介護チームの一員になってもらうような感覚でお願いするわけです。そのように視点を変えてみるのもよいでしょう。
地域包括支援センターは介護する側の相談もできる
回答:小薮基司さん 相談の方ご自身が、いちばんケアが必要なのかもしれません。まずは、お母さんの介護ではなく、自分のことを相談しましょう。その相談相手をぜひ作っていただきたいと思います。 地域包括支援センターでは、介護する側の相談もできます。自分を主語にして「私が困っている」と伝えてください。介護の相談というイメージを持っているかもしれませんが、自分のことをたくさん話してもいいのです。「私の介護」の相談に、何度行っても大丈夫ですよ。
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